Kindle Unlimited『管理職になったら読む本』のレビューです。
管理職になったわけでも、なる予定もないし、組織に属さず個人の力で生きていける社会が理想だと考えているので将来役に立てようとか思っているわけではないのですが、会社の上司や管理職の方はどんなことを考えているのか?ということが気になったので読んでみることに。
まずリーダーシップとは持って生まれた資質ではなく後天的な経験学習を通じて磨くことが可能だということが主張されています。
人を育てるための第一歩は、その人に関心を持つこと。
やはり、相手の立場で物事を考える能力と言うのは上の立場なら大事だと思うのですが、私が働いていた職場はブラックが多かったので、新人が入ってきたらいじめをしたり、陰口が当たり前だったりと心理的に幼稚な人が多くいたので、この本の内容はとても理想的に思えました。
弱い立場の人を蹴落として、のし上がっていく。そんな職場にうんざりしていたので、管理職とはどうあるべきなのか、という内容に触れられて良かったと思います。
仕事=問題解決
この考え方が基本で、今まで私は仕事に対して抽象的な考え方をしてきましたが、仕事=問題解決という概念を取り入れることによって、仕事をしているときの意識が変わるかもしれません。
意外に思った部分が、時代の変化のただ中で、変化している部分に注目するのではなく、変化しないものに着目するということです。
それは〝思いやる心〟など、時代が変わっても大切であることに変わりがないものです。
コミュニケーション能力ももちろん大事で、その詳細も細かに書かれていて、グサッと刺さる部分もあり、学びになりました。
人間の行動は思考から出るものである。
やはりこれに関しては普段から様々なものに関心を持ち学び、人間力を磨いておくことの重要性がより感じられました。
個人的にブリッジズのトランジション理論が印象に残りました。
・何かが終わる時期
・混乱や苦悩の時期
・新しい始まりの時期
これらが年齢にかかわらず発生するものとされています。
トランジションとは「移り変わり」「変わり目」「場面転換」などの意味があり、これらが誰にでも訪れるとわかっていることで、普段からの心構えも変わってくるのではないでしょうか。