タイトルが気になったのでさらさらっと読んでみました。
成功している人としていない人の違い、うまくいっている人といっていない人の違いはなんなのか。
それは「脳の使い方」にあるといいます。
脳はパソコンのデータベースのようになっていて、脳内のデータベースの入っている情報によって、それぞれに思いつくアイデアやそれにもとづく行動が変わってくるとのこと。
フリーターの頭の中には何が入っているのか、社長やビジネスオーナーの頭の中には何が入っているのか、ということを考えると、やはり脳内に入っている情報によりアウトプットが変わってくるのだということがわかりました。
入社間もない新入社員が手際よく仕事ができない理由も、このデータベースがあるかないかが理由だといい、なるほどなと思いました。
よく考えればそうだよなと。
となると、やはり必要な情報を仕入れるということが大事になってきます。
成功する人には成功する人の、失敗する人には失敗する人の人格があって、それは一人の人間の中でどちらにもなり得るとのこと。
過去の自分を思い返すと、成功しているときもあれば失敗しているときもあって、何が違ったのかが未だにわからなかったので、この本を読んでその答えがあっさりみつかるとは思っていませんでした。
失敗したときのことが何十年も経っているのに頭をよぎることが頻繁にあったので、すっきりしたような気がします。
では、失敗をする人格になってしまった時に、ネガティブな状態から抜け出すにはどうすればいいのか。
これは意外にも筋肉を動かすことによって簡単に脳の神経回路を切り替えることができるとのこと。
考えることと運動をすることは一見別の事のように思えますが、実は繋がっているのだということです。
この本では真似をすることの大事さが書かれているのですが、「真似をすること」=悪い事だと無意識で思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし現在成功者と呼ばれている人たちも、他人から学び取ることによって、成長をしてきた。
学校教育が始まると、「物事を暗記」したり「正解を探す」ことが正しいと錯覚するようになる。
しかし、学校教育以前に立ち戻り、「お手本から学ぶ」姿勢も大事なのだということがわかりました。
そして成功する人は、「感覚」というものを大事にしているらしく、これが非常に重要とのことです。
私も最近なんとなくなのですが、自分自身の「感覚」というものをもっと頼りにした方がいいんじゃないのかなと思い始めていたので、この章を読んでこれからあらためて意識してみようと思いました。
真似するとはいっても、お手本の人とはどうやってみつけるものなのか。
それはやはり一流の人を見つけてそこから学ぶというものです。
ですからまずはその道の「第一人者」と呼ばれているような人を探さなければいけない。
ですが、一流の人は一流の人同士で交流しているはずなので、そこら辺ではなかなかみつからないはずです。
これについては、わらしべ長者の例をとって、一流の人と出会うまで、お手本となる人を次から次へとグレードアップしていく方法が書かれています。
まずは身近にいる人のなかで一番うまくいっている人をお手本にして、そこから次から次へとレベルを上げていくとのこと。
これを読んで思ったのは、自分に自信がない人というのは、自分よりも格下の人物と付き合ったりしがちなので、だからなおさらうまくいかなのだなと思いました。
そして最初は読み流そうと思っていた部分なのですが、意外にも面白かったのが、お手本にしたい人と「呼吸を合わせる」というところです。
呼吸を合わせることによって、不思議なことに「相手の考えていることがテレパシーのようにわかる」のだそうです。
今まで他人と呼吸を合わせるなどとは考えたこともなかったのですが、読んでみて非常に納得をしました。
自分が成功するためには、すでに成功している人に質問をして、その内容を自分に取り入れる。
そうすることで、成果を飛躍的に上げることができるとのことです。
質問の仕方など細やかに書かれていました。
すごく読みやすい本なのなけれど、はっとする部分が多々あり、今後生きていくうえで活かせそうな内容でした。