日々の生活が何か効率が悪いような気がして、タイトルが気になったこちらの本を読んでみました。
キーワードは『脳の省エネ』で、脳を無駄に使うことをいかに減らせるかという内容になっています。
現代は非常に便利な時代でありますが、便利すぎて逆に毎日の生活の中で無駄にエネルギーを消費している。
脳はコンピューターに例えられることが多い
自分が使っているコンピューターの性能や機能など、よく理解している人はそのコンピューターの能力を最大限に活かすことができる。
それは脳に対しても言える。
逆に、スペックもよく知らない、興味もない人はそのパソコンに最適な使い方をしていないのに「起動が遅い」「動作が遅い」など、そのパソコンに対して不満を抱くことは避けられないとのことです。
まず性能や効率を上げる方法を知り、うまく使いこなすことが大事なのだと理解しました。
元々人間にはコンピューターとは違って、膨大な情報容量を持ちながらも、消費エネルギーが少ないという、エコなシステムになっているそうです。
イライラしてくるのは、脳の容量オーバーの一つの指標
例えばSNSを見てイライラしてしまうのは完全にエネルギーの無駄な消費です。
その他ちょっとした些細な事でカッとなりトラブルになってしまったり・・・。
脳には抑制機能というものがあるのですが、これは大量のエネルギーを消費する。
無駄な消費でエネルギーが残っていないと、この抑制機能が働かずに、カッとなったことがすぐ行動に出てしまうのだそうです。
恐ろしいですよね。
自分も気をつけなければいけないですが、他人でカッとなりやすい人も、容量オーバーなんだなと思ってみると、今までとは違った受け取り方ができそうです。
情報化社会の現代、脳が情報過多で容量オーバーになると、ちょっとした変化に対応できないということが起こる。
本当に色んな情報が溢れていますが、情報を見るということは、それだけ脳に処理作業をさせるということになります。
何気なく見ていたものも、これからは『自分にとって必要な情報なのか』を見極め選択をする必要があるのだなと思いました。
脳は選択することに大量のエネルギーを使う
この本で印象に残った話の一つが、ある経営者がフライトの機内食でチキンかビーフを選ぶのですら判断できなくなってしまったという話です。
なぜそんなことになってしまったのか・・・普段から決断ばかりしていて脳が疲れた状態になってしまうと、神経が伝達する情報の精度が下がり、簡単なことでも判断できなくなってしまうとのことです。
たしかにすごく頭を使ったなという日は、ちょっとしたことですら考えることができなくなってしまったという経験は誰でもあるのではないかと思います。
最小の手数で最大に効果が出せる睡眠
そして、脳の容量を増やす最も簡単な方法は睡眠をとるとのこと。
これは結構意外でしたが、寝るのが好きな私にとっては朗報でした。
睡眠の質をあげる方法も書かれていますが、日常生活のひとつひとつの癖を見直して、脳の仕組みを利用し改善していく必要がありそうです。
このブログに書いたのは本の中の一部ですが、脳を省エネし、有効活用する様々な方法が本当にたくさん書かれていました。
読んだ後はこころなしかスッキリしてして、その後も無駄な情報には触れず穏やかな日々を過ごせています。