無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

内海聡の『大笑い!精神医学』読んでみた

 

最近は発達障害自閉症など、一見普通に見えるけど実は障害でした。などといった話がネット上だけではなくテレビ上でもよく見かけるようになりました。

 

ついこの間も、テレビで自閉症の女性が出ていたのですが、その辺にいる女性と変わるところはなく、言われなければ自閉症などとはわかりません。

 

その女性は、言わなくてもわかるようなことを察することが出来ない、拘りが強くその拘りの物があることで落ち着くなど、自閉症ではなくても誰もが持っていそうな特徴を話していて、私にはいまいちわざわざ自閉症というレッテルをはる意味がわかりませんでした。

 

発達障害という言葉も、最近では色んなところで本当に目につきます。

私も最初は色々と調べてみたりして、そのまま受け入れていたのですが、そのうち段々と謎に思えてきて、モヤモヤがつのっていきました。

 

これって、自分で発達障害だと思えば発達障害になるし、そうじゃないと思えばそうじゃないとなるんじゃないか?という疑問が拭えなかったからです。

 

たとえば、自分はどこかおかしいと思い、精神科に行ってみるが、異常なしと診断される。でもまだ気になり、色々な精神科を訪ねてみる。そうすると、そのうち一軒くらいは「あなたは〇〇です」という診断がくだされる。

 

でもそれって、自分がおかしいと思い、自分で受診するまでは診断されないわけで・・・さらに、何件も回っているうちに「あなたは障害です!」と言ってくる医者が出てくるとしたら、医者によって診断結果が異なるという事になります。

 

よくネットで発達障害の特徴みたいなのが書かれてありますが、本当に誰にでも当てはまることで、これがなくなってしまえば個性というものはどこにいく?といったものばかりです。

特に私は成功者の本なんかをよく読みますが、成功者と呼ばれる人にそういった特徴を持つ人が多いと思うのですが、しかし成功者は発達障害ではない。

(憶測で実はアスペルガーだった有名人みたいな記事を見ますが、あくまでも憶測であって事実ではありません)

 

そんなことを思いながら過ごしていると、精神医学を思い切り批判している方を発見。

内海聡という方ですがその道では有名な方だそうです。

気になったのでさっそく読んでみると、精神科の構造が理解出来ました。

特に、必要がないのに薬を飲まされるのは、製薬会社が儲かるためだというところは目からうろこで、やっぱりお金が絡んでくるといろいろややこしくなるんだなということがわかりました。

 

最近の異常な発達障害自閉症ブームに疑問を感じている方にはとてもオススメの本です。漫画が挿入されているので、そこまで読みづらくはないと思います。

 

 

何か病名を診断されても結局はできることから初めて前進するしかない。

なのにわざわざ診断されて、ネガティブな病名をつけられる意味などあるのか??

確かに、働けない人が障害手帳をもらうことなどは大事だと思うのですが、そこまでではない人が病名をつけられる意味があるのだろうか・・・。

そして、精神障害者でない人は、精神障害者のことをかわいそうだと思って憐れむ。

とても変だと思います。

 

 

最近は反精神医学というものに興味を持っているので、これから色々と調べてみて、納得できる答えがみつかればいいなと思っています。

 

大笑い!精神医学

大笑い!精神医学