今回は洗脳についての本を読んでみました。
ごく一部の人間たちによる情報操作で日本人はほぼみんな洗脳されているため、日本人皆が対洗脳の知識を身につける必要があると語られています。
まず一例として増税をや原発推進を容認していることがあげられています。
苫米地氏の本ではよく語られていることですが、メディアの情報の偏りによって、本来の思いとは違う行動、もっとあるはずの選択肢を狭められているとのことです。
しかし洗脳とはメディアだけではなく、あらゆるところに潜んでいる。
本の最後に書かれていますが、この世界そのものが情報空間なので、洗脳からは逃れられない。身近なところにも洗脳はあって、親や学校などもその一つ。
たとえば何気ない普段の会話でさえも情報操作ととることができてしまうのです。
「顔色悪いよ」「キレイになったね」など、何気ない一言で気分が気分が悪くなったりよくなったりするのも情報操作とされます。
本の中の定義では洗脳とは「本人以外の第三者の利益のために意図的に情報操作を行うこと」となっています。
たとえば原発に賛成することは自分の利益にならないだけでなく既得権益者を喜ばせることになる。
増税についても原発についても私は知識が浅すぎて何も言えませんが、とりあえず既得権が関わっているんだなということは最近本を読んでいてわかってきました。
日本人はお金の奴隷で、拝金主義がまかり通っている。
日本だけではなく、世界中で事は起こっている。
今まで日本全体が拝金主義だなんて考えたこともありませんでしたが、確かにお金というものはこの世の頂点に君臨しているかのような魔力を持っていると思います。
たぶん、私は大金が目の前にあったら大喜びすると思うので、間違いなく拝金主義でしょう。今までこの価値観で生きてきました。
たぶん日本人のほとんどがそうなのではないでしょうか?
トランプ大統領がなぜメディアに押されていたヒラリー・クリントンに勝つことができたのか。
実際にヒラリー以外の立候補はテレビの露出量が少なく、トランプに関してはバッシングも起こっていた。
アメリカ国民は今までメディアに操作されてきたが、今回ばかりは情報に流されなかった。トランプがなぜ勝利したのかというと、国民の感情を掴むのがうまかったということです。
「豊かな生活ができて初めて理性が働く」という言葉があったのですが、アメリカでは所得格差や移民問題などが深刻になっていたようです。
満足できない暮らしの矛先は移民にいくわけですが、そのアメリカ人の根っこにある移民に対する差別を代弁したのがトランプだったというわけです。
貧困に陥って怒りが爆発したのがトランプ支持者になり、ヒラリーを支持したのは富裕層だったのだそうです。
アメリカの開国や南北戦争などについて書かれているのでアメリカがどういった経緯でどのように現在に至るのかがわかりました。
アメリカだけではなく世界中の人が何か薄々気づき始めているような気がします。
トランプがアメリカの洗脳を解いたということですが、いざ大統領になってみると、トランプもお金持ちを周りにおいて結局は同じことになってしまった。
この世が拝金主義になったのは、富裕層が拝金主義に狂っているからだという。
「洗脳」という言葉を聞けばオウム真理教を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。私も洗脳=やばいと思うようになったのは小学生のころにオウムのニュースを頻繁に見るようになったのがきっかけだと思います。
著者はオウム信者の洗脳を解いた事で有名ですが、本の中ではその信者が信者に至るまでの過程や、本人達が語ったことなど書かれています。
それにしても当時私は子供だったから「やばい」ということだけはわかっていましたが、あらためて事件の詳細を知ると、暗殺やテロなど本当にやばい事が起こっていたんだな。
本を読んでていてなるほどなと思ったのが、恐怖支配についてです。
宗教などで「地獄に落ちるぞ」などといわれると離れられなくなってしまうのが典型ですが、CMなどで恐怖を使って消費活動を促すことも洗脳。
この本の核になっている部分はやはり以下の部分だと思います。
・世界中で格差社会が問題になっているのは「お金こそ正しい」と富める者も貧しい者も固く信じているから
・不思議なのは、いま世界中の人々が現在の拝金主義が当たり前だと思っていること
世の中の人がお金はそんなに大事なものではないと思い始めれば、今の拝金主義や格差の問題も解消されてきそうな気もします。
本の中で驚いたのは、戦後のGHQの刷り込みは本当にあったということです。
今までは陰謀論という認識をしていたのですが、戦後アメリカ最高の心理学者アーネスト・ヒルガードが来日し、プログラムを作って実際に日本人に刷り込んだとのことです。
その刷り込みの中に、戦争責任やアメリカ文化の優位性などがありますが、最高の心理学者にかかれば一つの国を洗脳してしまうことも不可能ではないんだと驚いてしまいます。
実際に私自身今より若い頃はアメリカ(海外)に憧れを持っていたし、日本は悪い国なんだと思い続けてきました。
ハリウッド映画などアメリカの映画やドラマも昔はよく放送されていて、すごく影響されていました。
最近になってその二つの認識がガラリと変わってしまいました。
子供のころや20代半ばくらいまでは、8:2くらいで洋画を見ることが多かったのですが、現在ではほとんど観ることがなくなりましたね。
日本に対する考え方も、ガラリといい方に変わったと思います。
たぶんテレビで日本賞賛系の番組が増えたこともあるとは思いますが、インターネットのおかげでもあるんじゃないかなと思います。
YouTubeなど個人で撮影した動画を世界中の人が見られるようになったのも大きいと思います。YouTubeの中では国境がないと思うくらいに、色んな国の人の動画を行き来できる。コメント欄などでも直にやりとりできるようになり、意思疎通ができるようになった。動画では日本や日本の文化に対してに友好的な人も多く、今までとは違った認識ができるようになりました。
それまでは何かと誤解も多かったような気がします。
国をどうやって洗脳するかは気になるところです。
アーネスト・ヒルガードの本も機会があれば読んでみたいと思います。
タックスヘイブン・パナマ文書のことについても書かれています。
パナマ文書は、一時期すごい話題になっていたのは知っていたのですが、内容は理解していませんでした(;'∀')
ここら辺を読んでいると、もう結構まじめにやっているのがアホらしくなってくると思います。
自分が見ていた世界と、実際にお金を持っている最上部の人たちの世界は全然違うものだったのです。
読んでいて段々気になってくるのは、この世の中の洗脳は一体だれが仕掛けているのかということ。
意外といえば意外、やっぱりそうだよねといえばそう。
仕掛けているのは元々お金を持っている富裕層が拝金病にかかっているからなのだそうです。
お金を作り出した人たち、つまり銀行家たちがお金に価値があるという幻想を作り出した張本人であるという。
そしてその世界最古の金融街シティの地主はイギリス王家である。
オリンピックのことについても書かれていますが、スポーツが拝金主義におかされるのはやはり気持ちが良くないですよね。
スポーツのブームは意図的に起こすことができるとされていますが、2019年のラグビー熱もそうなのだろうか・・・?
どうしたら洗脳されずにすむのか・・・そこが気になるところですが、答えは意外にも簡単なことで「洗脳は洗脳を意識するだけで防御可能になる」とのことです。
すべてを鵜呑みにせず批判的な目を持つこと。
後半では洗脳する側の方法などが書かれています。
オウムなどの宗教にはまってしまう人というのは人生に行き詰まりを感じていた人が多いとといいます。弱みにつけこまれるってやつですね。
困っている人の相談にのって勧誘をする。今までの人生で私も心当たりがあります。
結局自分で解決する能力が乏しい人が外に答えを求めた結果、悪い方向に行ってしまうことがあるのだと思います。
解決方法は自分が好きなこと、したいことをはっきりさせてゴールを設定すること。
これが現実的な脱洗脳方法ということです。