無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

読書レビュー『「職場のやっかいな人間関係」に負けない法』

 

私は転職回数が多いのですが、そのほとんどの理由が人間関係です。

競争社会で私のような気の弱い人間が生きていくのはとても難しいのです。

少しでもそんな悩みを解決できないかと今回は『職場の人間関係に負けない法』という本を読んでみました。

 

 

ーはじめにー では、著者が30代前半で人間関係に深く悩み、人間不信になった時期があると書かれている。

私もまさに今同じ状況で、人間不信、疑心暗鬼に苛まれています。

著者がそんな悩みから抜け出したのは「iWAM(アイワム)」というベルギーで開発された人の「行動特性」を知る画期的なツールを知ってからだという。

 

iWAMとは職場で使っている「言葉」に着目し、その人がどのように考え、感じているかを分析し、体系化したものです。

 

著者は当時の人間不信になったあの時期があったから、今の自分があり、今ではそのときに関わったすべての人に感謝しかないと述べています。

そう思えるという事は、本当にその悩みから完全に抜け出したということなのだと思います。

 

私はもう真っ只中なので、全くそのようには思えません…。

恨みすら抱いています。笑

 

『退職理由の“ホンネ”と“タテマエ”』という項目があるのですが、日本では本音と建て前を使い分ける文化が根付いていて、これにも私はうんざりしている。

辞める時くらい本音を言って辞めてもいいのではないでしょうか。

その方が、自分の為にもなるし、会社のためにもなるし、社会のためにもなると思うのです。

 

この本でハッとさせられたというか、ギクッと思わされた部分があって、それは

「自分では気づいていないけれど、他人には見えている自分が存在する」

という部分です。

これってすごく恐ろしいなと思いましたが、これから年齢を重ねるにあたって、受け入れなければならない概念だと感じました。

 

また、年齢を重ねれば改善点を指摘してくれる人も少なくなってきます。

なので、自分で自覚なしに他人には見えている自分がいるということを意識することで、考え方や捉え方の幅が広がるのかもしれない。

 

その他にも、なるほどなぁと思う部分がたくさんあった。

ただ、人間関係というものは本当に難しく、それを円満にしようと思ったら相当の努力にが必要になると思います。

本自体はとても読みやすいのですが、実践する重みがある内容だと思いました。