無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

『金持ち脳~捨てることから幸せは始まる~』 感想 レビュー

 

苫米地英人の『金持ち脳』という本を読んでみました。

「金持ち脳」というタイトルに加えてサブタイトルの「捨てることから幸せが始まる」という文に興味を惹かれました。

 

日本ではお金持ちイコール幸せという図式がインプットされ、お金持ちでなければ惨めで恥ずかしいという思いが蔓延しているという。

これはやはり政府がマスメディアや広告代理店を介して行った「貧乏脳」への洗脳であるといういこと。

 

割とこの手の話は苫米地氏の本でよく出てきますが、ストレートに私もそう思います。

やはりテレビを見なくなり「広告」といったものがあることを意識するようになってから世の中の見え方が変わってきました。

 

さらに本を読むようになり以前より格段と知識がついてきて、自分は今まで生きてきた中で色んな偏見を持っていたことに気がつきます。

それまでろくに本も読まずに情報の多くはテレビから得ていました。

 

 

よくよく考えると、世の中の人がお金を稼ぐことに必死になって、結局いい思いをするのは政治家やその他支配層ではないのかいうこと。

税金というものがなければ話は別なのだけれど、お金を稼げば稼ぐほど税金がかかることを考えると、必死でお金を稼いだとしても幸福度というのはたかが知れているのかもしれない。

 

いい車に乗らなくても、いい家に住まなくても、洋服をたくさん持っていなくても、本当は幸せな人はいっぱいいる。

 

善か悪か、ありかなしか、金持ちか貧乏か、どちらが正解でどちらが不正解なのかなど、マスメディアは白黒つけたがる節がありますが、本当はは二極ではなく多種多様なのです。

 

ブータン王国の例えが出てきますが、この国はGDPが日本の20分の1であるにも関わらず、国の95%の人が幸福であると思っているということが幸福度指数の調査でわかったのだそう。やっぱり成長率やお金を持っているかどうかと幸福度はそれほど関係なく、考え方や思想によって変わってくるんだなということがわかります。

 

 

政治家のことを悪く言っても仕方がないので、国の人それぞれが自分でちゃんと考え、年齢に関係なく情報収集をし、色んなことに疑問を持つということが大事になってくると思います。

 

著者はいい洗脳と悪い洗脳とがあり、いい洗脳とは「相手のためになるかどうか」で、悪い洗脳は「恐怖」や「不安」などのネガティブな感情を使ってくるもののことだといいます。

些細なことだと思って見逃していましたが、今後は悪い洗脳に侵されていないか、相手が脅しを使ってはいないだろうかと、慎重になってみようと思います。

 

 

例えば「お金がないと食えなくなりますよ」という恐怖を使った洗脳。

思えばこんな脅しだらけの世界に私は生きていました。

今現在本を読むだけ本当にマシになったと思います。

色々な思い込みや今までに受けた洗脳というものが解けていきます。

正解は一つではなく、色々な考え方があり、そして状況によっても変わってくるということがわかってきます。

 

 

いや~私って洗脳されてたんだな(/・ω・)/

 

豪華な家や車、セレブのように物を買いあさり、高級な食べ物を食べて大金持ちになりたいとずっと思っていたのだから・・・そして、本を読むことが多くなればなるほどその思いは消えていくのでした。

 

今は逆に欲があること自体に違和感を感じるようになってきた。

現在の欲はいたってシンプルなものになりました。

 

 

「経済洗脳」は一見本人のためのように見えるが実は「国家財政」のためであるという。

たぶん・・・日本の半数以上の人が日常的に不満や不満をかかえていたり、幸福を感じづらい状況なのではなかろうか。

この本を読んで思ったのは、政治がどうこうという話もあるけれど、もう手遅れなような気もするので、人それぞれが徐々に違和感に気づいていくということが大事なんだと思います。

 

 

最近消費税が上がりましたが、この本の中では

民間人は公務員の奴隷となっ

て働いているのである。

税収の論理でいけば消費増税で利益を吸収するのは公務員だけである

 と書いてあります。

最近税金関係の本を読むようになったのですが、割とどの本も同じようなことを書いていると思います。

今の日本には税金を払う価値がない、だからしっかり節税しましょう、もしくはうまく海外に出ましょうなど。

 

もちろん日本は住みやすい国ではあるとは思うのですが、一部の人にとっては非常に息苦しい国でもあると思います。

日本人は忍耐強いとよく言われますが、そうじゃない人もいるわけで、そういった人は海外で生活することと日本で暮らすことを天秤にかけて考えてもいいのではないかと思うようになりました。

 

 

テクノロジーや生物工学などを読んでいると、人口減少はそこまで問題ではないのかなと思いますが、子供を産みたくても産んで育てる余裕がないなどの問題を、長年放置しているのってどうなんだろと、疑問を感じています。

 

なんにせよ、無駄に欲を駆り立てて、いらないもん買って疲れて消耗して回復したらまた働いて消耗してのループはこれから終わりにしよう。

お金を使わずに生活するにはどうしたらいいのかということを考えるのは、考え方さえ変わってしまえばすごく楽しいです。満ち足りた気分で穏やかに過ごせる日が増えるのです。

 

 

苫米地英人の金持ち脳~捨てることから幸せは始まる~

苫米地英人の金持ち脳~捨てることから幸せは始まる~

  • 作者:苫米地英人
  • 出版社/メーカー: コグニティブリサーチラボ株式会社
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: Kindle