読書レビュー『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』
資本主義にはうんざりしているため、この本を読んでみました。
三名の方が交互に資本主義や経済について語っているので、飽きることなく読みやすかったと思います。
「国の借金」という言葉が普及し、「みんなで返さなければいけない」というストーリーが形成された
「国にお金がない」ことはすべての物事の前提となった
「予算がない」という言葉が、殺し文句として使われてきた
だから諦めてね、我慢してね、もっと頑張ってね
資本主義には欠陥がありすぎるのだということがわかる。
わかっているのに何もできないのがもどかしいですが、それでも本の中に解決の糸が見えたような気がします。
「国には予算も財源もある」という前提
物が溢れかえっている世の中でも朝から晩まで忙しく働かないといけない
豊かなのか貧しいのか
生活のために働き、生活を犠牲にする
豊かな現代に生きるはずの私たちが将来への不安や焦りを感じている根源的な理由の一つは、人生そのものが大きな負債(借り)を返すために成り立っているからである
「自由意志による契約」の様相を呈しながらも、その実、隷属関係である。
はっとさせられる文章がたくさん載っていて、これから生きていくうえで参考にしようと思った。