Amazonアンリミテッドで発見し、気になったので読んでみました。
ひとつ前に読んだのがヘンリーソローの
という本だったので、いい感じにギャップがあり、そして混乱しました(;´・ω・)
この本の中ではまず資本家とは
好きなことを
好きな人と
好きなようにやる人
とされています。
つまり資本家になれば自分の思い通りに生きられるようになるということですが、もちろんお金さえあれば幸せというわけではなく、お金をため込むだけの人は資本家ではなく資産家であり目的が違うとのことです。
「他人の時間を生きる」のではなく「自分の時間を生きる」ということがこの本での核となっていますが、多くの人は他人の時間を生きているのではないでしょうか。
そもそも自分の思い通りに生きてはいけないと思い込んでる人も沢山いるとは思いますが、自分のために上手に時間を使うための考え方が書かれています。
これからの時代はお金をたくさん持っている者ではなく、自由な時間をたくさん持っている者が人生の勝者になる。資本家に共通していることは、どうしたら時間対効果を最大にできるのかということを常に考えているとのこと。
サラリーマン向けに書かれていて、サラリーマンでも個人M&Aで安く会社を買って、そこから資本家を目指す方法が書かれていて、自分のまったく知らなかった世界を知ることができました。
お金持ちの人ってこうやってお金稼いでるんだ(; ・`д・´)
後継者のいない中小企業や零細企業(本当に小さな会社)を買って、企業価値を高めてから売る。これを繰り返す。
今の時代というのは後継者がいないがために放っておけばそのままなくなってしまう会社というものがたくさんあるらしく、そこが狙い目なのだという。
会社をたたむとしても、お金がかかる場合が多いらしいので、引き継いでくれるのであれば安くても会社を譲ってくれるところが多々あるのだそうです。
そして地方の会社というものは大きい会社では当たり前のことをやっていなかったりするので、都会や大企業で働いてるサラリーマンなんかは買い取った会社でその当たり前のことを実行してみるだけで、業績アップさせ企業価値を高めることも難しくはないという。
しかし企業に価値がつくまではある程度時間もかかるしそれなりの波もある。
どこからそのやる気と根気が出てくるのかというと、やはりそれは自分の好きな事だからこそ、情熱をそそぐことができるということです。
お金を儲けるためだけに会社を買っても、やはりそれだけの情熱がなければ続けることは難しい。
だからこそだと思うのですが、本の序盤や後半では、これからの時代は好きなことをやっている人が強いというようなことが強調されています。
確かに熱中できることであれば、苦労が苦労ではなく、努力も努力ではなくなる。
嫌なことをイヤイヤやっていると本当にあらゆることの効率が悪くなると思います。
金融業界や企業の裏話なども書かれていて、まったく別世界で生きていた私にとっては知らないことばかりで読んでて面白かったです。
起業することを考えている人は一度この個人M&Aを視野に入れてみるのもありなんじゃないかと思います。
自分で0から何もかも始めるよりも、最初から出来上がってしまっている会社を受け継いで経営してみる。
どんな会社があるのか探して見ていればもしかしたら自分にぴったりの会社がみつかるかもしれません。
さらばサラリーマン。ようこそ資本家の世界へ。
という文が印象的でした。