無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

読書感想『誰が世界を支配しているのか』ノーム・チョムスキー

 

 

以前から気になっていたノーム・チョムスキーさんの本がUnlimitedで読めるようになっていたので読んでみました。

チョムスキーさんといえば言語学者なのですが、こちらの本は世界の政治や経済などが書かれています。

結構なボリュームで読むのに時間がかかりました。

 

読んでいて思ったのは、チョムスキーさんはかなりの平和主義で反戦的な思想を持っているということです。

今現在「陰謀論」なんてものが流行っていますが、それを陰謀としてではなく学術的に説明しているのが彼です。

 

世界がなかなか平和にならないのは意図的に仕組まれていること。

そしてその計画を実行しているのは主にアメリカだということです。

 

おおよそ、「でしょうね」という感想を私は持ちましたが、アメリカ、ロシア、中国、東アジア、欧州はもちろん、ラテンアメリカ、東南アジアや中東、アフリカなどの情勢や過去の出来事まで事細かに書かれていて、よくわからなかった世界のニュースなんかもその実情が見えてくるようになります。

 

 

度々出てくるのは世界の世論と、欧米の政治家の考えはかけ離れているということ。

日本にいれば欧米的な考えの方が頭に染みついていますが、実はグローバルな世論としては違うんですよということを知るだけでも世界の見え方が大きく変わります。

 

世界のここ数百年の歴史では様々な独裁者が生まれましたが、その裏にはいつもアメリカがいることなんかも、普通では知ることはありません。

 

2016年に発行された本でありますが、ロシアとウクライナとの関係のことも書かれていて、今現在なぜ戦争が起きているのかということがわかる。

 

世の中はなぜこうなってしまっているのか?

核問題とはなんなのか。

環境破壊や今後の世界がどう動いていくのかを知るのに役立つ一冊であります。