読書レビュー『雑司が谷鬼子母神堂の力石』
結構マニアックだとは思うのですが、力石という言葉に惹かれてこちらの本を読んでみました。
雑司が谷鬼子母神堂にある9つの力石について写真付きで詳しく解説されています。
写真で見るとなんでもないように見えるただの石ですが、その石には江戸時代からの力くらべの歴史がある。
その他にも力石が色々な場所に点在している様子が写真と共に書かれていて興味深いです。
多くは神社や寺の境内、それから公園にも力石はある模様。
機会があれば自分も注目してみようと思う。
著者はその石から見えてくる先人たちの美意識や、現代人の心の弱さ、それから遠い時代の祖先たちが抱いていた石の霊力についてを述べている。
世界競技である力くらべと、日本独自の力石という力くらべは別物で、そこに日本の美意識があるという。
「石の霊力」というのも私がこの本に惹かれた一因でもありました。