童話モモについての読書感想を書くことにしました。
モモは過去に何度か読んだことがあるのですが、最近ふと思い出すことが多くなり、改めてじっくりと読んでみることにしました。
童話といえど、内容を理解するのが結構難しいと私は思う。
私は大人になってからモモを読みましたが、何回か読んでやっと内容がしっかりと理解できるようになりました^^;
1973年にドイツ人であるミヒャエル・エンデによって書かれた作品ですが、数年前にドラマで取り上げられたことで話題になり、Amazonのレビュー数はなんと4300越え、さらに星4.5という高評価となっている。
内容は、モモといういう不思議な少女が灰色の男(時間どろぼう)からみんなの時間を取り戻すというお話です。
これが、現在に通ずるものがあり、なんとももどかしい気持ちになります。
まさに今の現状そのものだろうと、怒りさえ湧いてくるほどです(笑)
変な話なのですが、私がこの本を読んだ後に深く残るのは『作者のみじかいあとがき』の部分です。
もちろん小説の内容も面白いのですが、作者がこの作品が生み出された経緯を書いていて、それがなんとも不思議で印象的なのです。
この物語が汽車の中で人から聞いたものだということ。
それが年齢不詳の奇妙な人物で、話を聞き終わりしばらくして気がついたらその人物はいなくなっていたこと。
その物語は過去に起こったことのように話したが、将来起こることとして話してもよかったということをエンデに伝えたこと。
エンデが夜汽車で考え込んでいる挿絵もあり、妙に惹きつけられます。
ちなみに挿絵は物語の所々で挿し込まれていますが、エンデ自身が描いたものだそうで味があってとてもいい。