気になった本を見つけたので読んでみました。
Unlimitedで読めました。
「定着しない目覚め」から「定着する目覚め」へということで、一度絶対といえるような神秘的な体験をしたことがある人に、その後起こるプロセスについて書かれています。
私自身この本に書いてあるような「目覚め」というものを経験したことがあります。
普段こういったことは話さないし、ブログにも書くことはほとんどないですが、この本が本当にピッタリ当てはまる感じだったので、感想として書いていく。
「目覚め」とか言葉にするとどうも薄っぺらくなってしまうのですが、あれはまぎれもなく、というものがその当時ありました。
この本にも
“真実や現実に目覚めることを説明するのは非常に困難です。なぜならそれは言語を超えているからです。”
とあるように、言葉にするのはとても難しいことであります。
そこをわざわざ言葉にする必要もないのかなと私自身は思う。
著者のアジャシャンティも25歳の時にそれがあり、その後の過程が6年続き、32歳の時にそれが定着するものになったという。
それまでに何があったのか、なぜ定着しないのか、どう定着し終わりをむかえるのかが非常に丁寧に細かく書かれています。
正直に書くと、残念なのは翻訳が少しクセがあり、読みづらかった。
書いている内容、本質的にはすごく感じるものがあったのですが、日本語としては読みづらいなとしばしば思いながら読んでいた。
私自身はその一瞥といえる経験が26歳の時にあり、現在33歳になり、そんなこともあったなと思いつつ、そこから始まったものが終わりつつあるなという感覚をもって過ごしていたところ、この本を見つけた。
著者が6年経過したときにそのプロセスが終わったということなので、ちょうど私も6年がたった今同じようなことが本に書かれていて軽く驚いています。
そのプロセスも本当に似たもので、驚きとか安心感とか希望とか色々な心情が混ざり合ったようなものを感じました。
著者は本当に色んな精神世界と精通しているということが読んでいて感じられる。
基本的には禅が浸透しているのだと思いますが、キリストとか仏教とか、あとはインドとかチベットの神など、さまざまな概念がちらほらと登場します。
最初の目覚めが起こったあとに起こる可能性がある誤解や落とし穴、間違った思い込みなどについても書かれていて、あるあるだなと思った。
この本に関しては、色んな人にすすめたいというよりも、タイトルなどがピンとくる人が読んだらいいといった感じです。
はまる人はぴったりとはまると思います。
私はすごくぴったりとはまりました。
ただ、大衆受けするものではもちろんないだろうなと思いました。