前に新渡戸稲造『逆境を越えてゆく者へ』という本を読みました。
この本の中でよく出てきたのが「意志」という言葉です。
なんとなくはわかるが、もっと深く意志というものを理解しようと思いAmazonで検索して出てきたのがこちらの『意志と想念の書』です。
スピリチュアル的な本なのですが、一通り読んでみて久々に目覚めた感じを味わいました。読んだ後に心地よさを感じました。
そのあとに現実とのギャップも感じてしまいましたが。
現実の世界が仮の世界であってなんとなくこの本の内容が本質的なものであるといった感覚になります。
スピリチュアル的な本は過去に何冊も読んでいるのですが、この本が一番シンプルで奥深いかもしれない。
人生をつくりあげているのは想念。
境遇や状況にとらわれている人も、意志の力によって飛ばす想念を変えることができる。
運命の奴隷になるのか、支配者になるのか、それは想念と意志の力を知っているかいないか、それだけの差なのだということが説かれています。
私たちは知らず知らずのうちに世界へ「想念」を放っているという。
その想念があらゆる状況を引き起こしていた。
その原理について書かれている。
想念はその波長に合ったところにいく。
想念は作り出した人の元に戻るという法則があるのだそうです。
怒りの想念を放てばそれに合った人物や出来事を引きずり自分に戻ってくる。
愛を放てばそれにあった想念が仕事をして戻ってくる。
といった具合にです。
「引き寄せの法則」や「カルマの法則」といった言葉も出てきます。
この想念に無意識である限りは過去の習慣に基づいて、奴隷のように自分の感情や人生を選べない。
ここで役に立つのが「意志の力」というもので、これがあれば放つ想念を変え、思った通りの人生がやってくるというのです。
出来事や、人格もが変わっていく。
言ってることの本質はやはり引き寄せの法則と同じだなと感じるところです。
想念が具体的にどのような動きをするのかが、詳しく書かれています。
「この世界はどんな人も愛に目覚めるようにできている」
これはその通りだと私は思う。
この本では輪廻転生が説かれています。
だから現世でわからなかったとしても、来世に持ち越されて現れる。
私は輪廻転生は信じているわけではないですが(あるかもしれないしないかもしれないくらいに考えている)、なんとなく何かが巡るものなのかなということは感じている。
願った想念は来世で戻ってくることもあるとのこと。
なぜ願ってから戻ってくるまでに時間がかかるのか?
そのタイムラグについてもなるほどなと思うところがあります。
面白いのが、この物質次元は何層構造にもなっていて、私たちのいる世界は最下層に位置するのだということ。
想念が上の次元で創造するとき、それが下の次元に反映される。
これがタイムラグなのだそうですが、聖人などはこのタイムラグがないということです。
超意識に到達しているため、願ったことはすぐに叶えることができるというのです。
強調されているのは想念が先で物質が後ということです。
これは〝思考は現実化する〟に通ずるものがありますね。
戦争がなぜ起こるのか?についても書かれている。
現実世界でも今戦争が起こっていますが、なかなか考えさせられます。
この本を読んで今まで解けなかったことが解けた部分があります。
それは〝他社の不幸に目を向ける必要がない〟ということは〝人の痛みに鈍感であれ〟ということではないということ。
これはサマーランドの煉獄に絡めて語られていて、今まで腑に落ちなかったことがスッと落ちてきた。
知ってしまったのに、見てしまったのに、引っ掛かっているのに、知らないフリをしてもいいのか?忘れてもいいものか?とずっと思っていた。
お酒やギャンブルをやめたいのにやめられない人の想念のメカニズムなども書かれていて、とてもしっくりくるものがあります。
罪悪感が想念の餌食となり、エネルギーとなる。
なんかこれはすごくわかる。
言葉にすると、そういうことだったのかとなおさらわかる。
罪悪感を抱かないようにするというのは快適に生きようと思う上でとても重要だと思う。
同じように病気になる想念とその解消方法も書いてあります。
最後に
・公衆の有害な想念を浄化する
・英知を身につける
・柔らかな愛を身につける
・落ち着きを身につける
を色をイメージして行う方法が載っていて、これが結構楽しかったです。