タイトルに惹かれパッと読んでみました。
読みやすく、内容も目新しさがあり、とてもいい本でした。
緩く働いて、緩く生きる系の本は最近多くなりましたね。
例えば
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
など、kindleのお陰でこういった生き方をしている人がいる事を知ることができました。
『2勤5休のススメ』は、“週に2日だけ働いて、残りの5日を人生を変えるための行動に使おう”といったものです。
本の序章には「ほとんどの人は、この本を読む必要はないでしょう」と書いてあります。
私自身、学校とか会社など組織が昔からすごく嫌いなのですが、世の中の多くの人も私と同じだと思っていた。
みんな窮屈で退屈な思いをしながら我慢してるだろうと。
しかし、実際は会社で働き安定した暮らしを送りたいと、普通はそう思うのでしょうね。自分がかなり偏った解釈をしていたのだと気が付く。
この本を読むような人は少数派なんだなと。
本の中で会社で安定を求める人の事を「守りの人々」、人生に対して考えを持つ「攻めの人」という文を見てハッとさせられました。
私は攻めというと何か違う感じもするが、間違いなく守りの人ではないんだなと、今さらながら自覚することができた。
みんな私みたいに心底我慢して働いているんではなくて、所属することによって安心するものなんだなと。
この本は私にはぴったりと合っていて、読んで良かったです。
正社員になったこともないし、なる気もまったくないのですが、やっぱりそれは自分の時間をすべて自分の思う通りに使いたいという気持ちが強いからであります。
なんか、所属しているというのが気持ち悪く思えてきてしまうんですよね。
たとえば働いていて、先の事を考えて、ずっとこのまま同じような毎日を送るのかと考えただけで、無意識的に恐怖がこみあげてくる。気づいたら年を取って、死ぬまでのわずかな間にやっと自分の好きなように時間を使える。
そんなのはおかしいぞと。
今年は派遣の住み込みで週5の8時間勤務をしていましたが、だからなおさらこの本の内容が響いた。
私は将来的にこう暮らしたいなという夢があるのですが、まぁ何をするのにもお金がかかるわけで、仕方がなく短期でお金を稼いでパッと辞めようと思っていた。
しかし、この本に書いてある通りに、週5日も職場に通い、真面目に仕事をして、嫌な奴もいてそいつのことで頭の中がいっぱいになったりして、仕事が終わってからはもちろん、休みの日も何もする気力もなく寝て終わったりで、そんな毎日を過ごしていくうちに元々考えていた「こういう暮らしがしたい」っていう願望が消えて行ってしまうんですよね。
消えるというか、考える余裕がなくなってしまう。
更に、寮だったのですが、やっぱり仕事も寮も同じとなると、その近い人達に影響されてきてしまう。
もともと私は断捨離をして物を極力持たないようにして、固定費も最低限まで下げて暮らしていたのですが、寮の身近な人たちが稼いだ給料を全部使ってしまう、更に稼げないだのと不満を漏らすタイプの人たちだったので、少なからず影響を受けてしまいました。
外食とかも私は全然行きたくないのだけど、外に食べに行きたい人からすると、断る人の気持ちが理解できないらしいですね。
断っても誘ってくるので、それも大変だった。
完全に全部を断るのは私も難しくて、付き合いで出かけたりして、やろうと思ってたことが出来なくてあとから自己嫌悪に陥るという・・。
更にはわざわざ「好きなことで食ってけるほど世の中甘くない」といった事を言うもんだから驚いた。
幸い(いいことなのか悪いことなのか)私は同じ職場に長くいる事ができないので、途中で目が覚めて終わりますが、なんか辞めるころには消耗しきっているんですよね。
で、本当に週5日も仕事したら他に何も考えられなくなるし消耗が激しいので、来年からは週休3日とか4日とかにして、家賃も凄い安いところに住んで生活をしてみようかと考えていたところでした。
そのことについてはnoteで記事にしています。
モヤモヤをすごく感じた年だったので、この本を読んでなんでそうなるのかがはっきりと可視化されとてもスッキリしました。
そして、これからの働き方について、なんとなくふわふわと考えていたものが、そういった方向で行こうという決心に変わるきっかけになりました。