今回はこちらの本を読んでみました。
・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする
・最短ルートで問題を解決する
・お金や時間をかけずに目的を達成してしまう
このような考え方をラテラルシンキングといい、
〝どんな前提条件にも支配されない自由な思考方法〟ということで、発想力が大事になってくると言われているこれからの時代にますます必要になってくるのではないかと思います。
「ずるい」という言葉を聞くと、不当な手段を使ったりなどと考えてしまう人もいるかもしれませんが、そうではなく「その手があったか」という、少しの発想の転換で楽にゴールしてしまおうといった考え方が様々な例をあげて紹介されています。
学校での教育は基本的にロジカルシンキングで、答えをひとつだけ選ぶことに慣らされている。
しかし、ラテラルシンキングの方は、「~であるべき」「~となるのは当然」といった考え方から離れ自由に発想する。
学校教育以外にも、報道番組でもわかりやすさを重視されるため、本来さまざまな意見や解釈があって当然の社会問題も「AかBか」という構図で捉えようとする傾向があり、答えを一つに絞ろうとするマインドが働いているという。
「毎日こうした刷り込みがなされているので、私たちは〝答えは複数存在しない〟という考え方に慣らされてしまっている」
ニュース番組もそのまま見て感じるのではなく、「本当にそうなのかな?」と疑ってみること、俯瞰してみることが大事なのだなと思いました。
人間関係を壊してしまうような疑い方は論外、しかし、物事を無批判に受け入れてしまうことの怖さにも自覚的であるべき
ロジカルとラテラルは対になる考え方ではなく、相互補完だという。
まずはラテラルシンキングで発想し、そのあとにロジカルシンキングで検討する。
どちらがいいのかという話ではなく、どちらも必要なときにうまく使いこなすことが大事になってくるということですね。
合コンの集金係、トム・ソーヤの冒険、NASA、哲学者タレス、松下電器、エジソン、ジョージ・ルーカス監督、マイクロソフトその他、様々な事例をとって、どのようにラテラルシンキングで発想するのかということが書かれていて面白かったです。
内容も読みやすく、身近なことが例として挙げられているのでとても読みやすいです。