無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

読書感想『未来予見~「未来が見える人」は何をやっているのか?21世紀版知的未来学』

 

 

未来学というものに興味を持ち始め、kindleで探した結果こちらの本が気になったので読んでみました。

 対話形式になっているので読みやすいです。

 

 

この本を一通り読んで、一番頭に残ったのが「時間は未来から流れてきている」という部分です。

 

 

他の本などでも時間は過去から現在、未来に向かって流れているのではなく、未来から流れてきているんだといった事を度々目にし、そういった文が現れるたびに理解できず、気になりずっと頭に残っていた。

 

 

今回こちらの本でまた時間が未来から流れてきているといった内容が書かれてあり、じっくり読んでみたけどやはり最初はどうしても感覚がわからなかった。

 

 

 

しかし、今回はわからないまま流さずに、しっかり考えて理解してみようと思った結果、なんと未来から時間が流れているということがやっと腑に落ちた。

 

 

読んだ後、私の時間は過去から未来へではなく、未来から流れてくるようになった。

 

 

 時間というものは「普遍概念」として世界中で等しく流れているとされているが、案外そこから疑ってみた方がいいとのことが序盤で書かれてあります。

 

 

そして実際には時間間隔というのもは人それぞれで、人によって流れている時間は異なるとのことです。

 

 

私はすんなりと「そうかもしれない」と受け入れることができました。

人によってもそうですし、自分の中でも時間が遅く進んでいるときと早く進んでいるときがあると感じたことがあるからです。

 

 

この本の目的は未来というものを考えるきっかけになってほしいとのことで、未来を先取りできる人たちはなにをしているのか?ということが書かれています。

 

 

 

 

「未来を見る人」がやっていること

「未来を見るための技術」 

 いま、世界で起こっていること

これから世界はこうなっていく

 

 

といったことについて語られている。

重要なのは過去を知ることと、未来を取りに行くこと。

 

 

「未来から今を動かす」

「未来が今を作っている」

という言葉が出てきたのですが、私はこの言葉に衝撃を受けました。

やはり今まで過去ありきで現在ができあがり、それが未来へつながっていくと考えていたので、「未来から今を動かす」という逆の発想があったことが驚きでした。

 

 

つまり、自分で未来を定めて、そこに向かって今を変えていくということになります。

今までの考え方が完全にくつがえされてしまったが、確かにそうだなと納得しました。

 

そう考えることで、これから何を考えるのか、何を選択するのか、どう行動するのかということをもっと大事に考えるようになりそうです。

 

 

 

【未来学とはなんなのか】ということについては、シンプルに言うと「基本的には望ましくない未来を回避するための準備作業」だとのこと。

 

リスク回避の側面が強いということです。

 

 

キラキラしてふわふわしているだけではだめだということですね。

 

常に最悪の事態を想定して「想定外」という言い訳ができないようにしておく。

割とふわふわ生きてきた自分にとっては刺さる言葉でした。

 

リスクに備えることって大事なんですね。

 

 

「人間の世界は想像できることは必ず起こる世界」と書かれていますが、今現在コロナが問題になっているので、特に実感するところです。

 

パンデミックが起こるだろうと予想をしている人はちらほらといたようですが、実際に起こってみて初めて本当に起こるんだと実感します。

 

 

 

日本はサイバーテロに対するネットのセキュリティが甘く、しょっちゅう攻撃を受けている・・・。確かにコロナが問題になっているここ最近では特に聞き覚えがありますね。

大企業はじめ、国家レベルでこの分野は立ち遅れているのだそうです。

こわいですね。

個人的にも普段から予防策を講じておくのが大事なのだとわかりました。

 

そういった危機に対して未来学というものは存在している。

 

 

その危機のなかでも特に私は

「人類最大の危機を呼ぶ病原菌の発生」

「日本を襲う大地震と火山噴火」

「拡散する核兵器と現実化する核戦争」

あたりが身近に感じる部分でした。

 

 

とくに何も対策をしてこなかった自分としてはこれからまずは知識を集めていくことからしていかなければと思います。

 

 

日本以外ではアメリカ、ロシア、北朝鮮、中国についても書かれています。

 

 北朝鮮なんかは特に何を考えているのかわからないのですが、その根底にある心理を知ることができて新しい見かたをすることができるようになりました。

 

 

意外だったのが、160もの国が北朝鮮と国交を結んでいるということ。

日本のテレビの情報だけを見ていればなかなかこういったことはわからない。

なぜ国交を結ぶのかというと、「レアメタル」という地下資源が北朝鮮には眠っているからだとのこと。

 

 

そして表向きでは北朝鮮を揶揄していても、裏では抜け穴があるとのことです。

そういった情報は一般的には知る由もないので、やはり自分から積極的に情報を探しにいくのが大事なのだと思いました。

 

 

 北朝鮮の他にも様々な国の動向や心理をすることができてまた一つ世界を見る目が変わりました。

 

 

これから先の時代は特に未来学というものが必要になってくるのではないでしょうか。