十年前に買った小説、『幸福の迷宮』です。
基本的に読まなくなった本は売っているので、十年間も手元に残っているという事は良書ということになります。
『あなたの心は迷宮に迷い込んでいませんか?』
とのことで一年に一回くらい、「なんだかちょっと疲れたな」と言う時に読みたくなる本です。
三十三歳のアリアドナは冴えない人生を送ってきて、更には仕事までリストラされてしまいます。
そこで森にさまよいこんで、不思議な旅をするんですけど、それが自分探しの旅となります。
「幸せとはなんなのか」を私はこの本に教えてもらいました。
買った当初はまだ十代だったので、初めて読んだ時はいまいちピンときませんでした。
(正直当時はつまらない本だなと思いました(;^ω^))
まだ若かったので話の内容が理解できなかったのでしょう。
二十代になってから読むとじんわりきます。
温かみと深みのある本です。
そして落ち込んでいる時には勇気をもらえる本です。
小説が終わり最後に名言が色々と載っているので、中からひとつ。
大きな苦しみに襲われるとすぐ、そこに二つの道があると気が付いた。
ただ苦しむか、苦しみを創造的な力に変えるか、だ。
私は後者を選んだ。
- 作者: アレックス・ロビラ,フランセスク・ミラージェス,田内志文,鈴木亜紀
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2008/04/24
- メディア: 単行本
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