本屋さんに行った時に、タイトルと表紙に惹かれ買った本です。
162ページだけど、ストーリーがしっかりとしています。
この小説もなかなかの独特具合です。
なんていったって、ありきたりで平凡な日常の中に、閻魔様や喋るオパールの指輪、動くしゃちほこなどが普通に溶け込んでいるのです。
起こる出来事は現代の現実世界でそこらへんで起こっているような事なんですけど、
非現実が自然とストーリーの中に入り込んでいるという小説は、初めて読んだと思います。かといってメルヘンチックな感じでは全然ない。
どこかで大いに盛り上がるといったこともなく、フラットな状態で読み続けることが出来ました。