無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

読書記録『すぐやる!「行動力」を高める〝科学的な方法〟』

 

半年くらい前にAmazonプライムリーディングにて気になったので読んでみた本の感想です。

 

読んでから半年経った今となってはそんなに興味をそそられる本ではなくなりました。

それは、以前よりもすぐに行動が起こせるようになったからなのだと思います。

 

毎朝掃除をしたり、食べたあとの皿をすぐに洗ったりとしたささいなことが、以前はすぐに行動に移せていなかったのが、今では苦もなくできているということに気が付きました。

 

 

まず精神力だけで何か行動を起こそうと思うと限界があるし、最初のうちは続いていても長くは続かない。

 

 

しかしこの本では「科学的な方法」ということで、性格やヤル気といったことではなく、脳のしくみや性質、脳と体の関係といったものに注目することで、やるべきことにすぐとりかかれる自分を作っていくという内容になっています。

 

 

普段何を見ているか、聞いているか、触れているかで脳は変化する。

 

つまり余計なものが頭に入っていれば、的確な指示が出せずにすぐに取りかかれなくなってしまうということです。

 

 

読んでいて安心するのが、気合を入れることでもモチベーションを上げることでも、自分を責めたり励ましたりすることでもないと書かれてあるところです。

 

 

本の中の一部分に国語辞典を読んでみるという部分があります。

 

私は一時期語彙力を上げたくて簡易的な国語辞典の丸暗記に挑戦していたことがあるのですが、やはり語彙が増えると考え方に奥行きがでるようになり、それだけ選択肢も増えるようになります。

 

この本では「メンタル文法を変える」と書かれているのですが、新しい言葉や文に触れると、生活の中で使う言葉が変わってきます。

そうすると段々と思考が変わってくる。

 

そうなることで、簡単に行動に移せるようになるといったことが書かれています。

 

 

著者は作業療法士ということで、行動に移すための様々な方法が本の中に書かれています。

沢山あるので全部実行するのは難しくても、どれか一つやってみようと思っただけで、そこからできる自分になっていくかもしれません。

 

行動に移せるようになりたいんだけど、どうしてかどうしても出来ないといった人におすすめの本です。

 

 

読書『できないことがなくなる技術』レビュー感想

 

タイトルが気になったのでさらさらっと読んでみました。

 

できないことがなくなる技術 (中経出版)

できないことがなくなる技術 (中経出版)

 

 

成功している人としていない人の違い、うまくいっている人といっていない人の違いはなんなのか。

 

それは「脳の使い方」にあるといいます。

 

 

脳はパソコンのデータベースのようになっていて、脳内のデータベースの入っている情報によって、それぞれに思いつくアイデアやそれにもとづく行動が変わってくるとのこと。

 

 

フリーターの頭の中には何が入っているのか、社長やビジネスオーナーの頭の中には何が入っているのか、ということを考えると、やはり脳内に入っている情報によりアウトプットが変わってくるのだということがわかりました。

 

 

入社間もない新入社員が手際よく仕事ができない理由も、このデータベースがあるかないかが理由だといい、なるほどなと思いました。

よく考えればそうだよなと。

 

 

となると、やはり必要な情報を仕入れるということが大事になってきます。

 

 

 

成功する人には成功する人の、失敗する人には失敗する人の人格があって、それは一人の人間の中でどちらにもなり得るとのこと。

 

 

過去の自分を思い返すと、成功しているときもあれば失敗しているときもあって、何が違ったのかが未だにわからなかったので、この本を読んでその答えがあっさりみつかるとは思っていませんでした。

 

失敗したときのことが何十年も経っているのに頭をよぎることが頻繁にあったので、すっきりしたような気がします。

 

 

 

では、失敗をする人格になってしまった時に、ネガティブな状態から抜け出すにはどうすればいいのか。

これは意外にも筋肉を動かすことによって簡単に脳の神経回路を切り替えることができるとのこと。

 

考えることと運動をすることは一見別の事のように思えますが、実は繋がっているのだということです。

 

 

 

この本では真似をすることの大事さが書かれているのですが、「真似をすること」=悪い事だと無意識で思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

 

しかし現在成功者と呼ばれている人たちも、他人から学び取ることによって、成長をしてきた。

 

学校教育が始まると、「物事を暗記」したり「正解を探す」ことが正しいと錯覚するようになる。

しかし、学校教育以前に立ち戻り、「お手本から学ぶ」姿勢も大事なのだということがわかりました。

 

 

そして成功する人は、「感覚」というものを大事にしているらしく、これが非常に重要とのことです。

私も最近なんとなくなのですが、自分自身の「感覚」というものをもっと頼りにした方がいいんじゃないのかなと思い始めていたので、この章を読んでこれからあらためて意識してみようと思いました。

 

 

真似するとはいっても、お手本の人とはどうやってみつけるものなのか。

 

それはやはり一流の人を見つけてそこから学ぶというものです。

ですからまずはその道の「第一人者」と呼ばれているような人を探さなければいけない。

 

ですが、一流の人は一流の人同士で交流しているはずなので、そこら辺ではなかなかみつからないはずです。

 

これについては、わらしべ長者の例をとって、一流の人と出会うまで、お手本となる人を次から次へとグレードアップしていく方法が書かれています。

 

 

まずは身近にいる人のなかで一番うまくいっている人をお手本にして、そこから次から次へとレベルを上げていくとのこと。

 

 

これを読んで思ったのは、自分に自信がない人というのは、自分よりも格下の人物と付き合ったりしがちなので、だからなおさらうまくいかなのだなと思いました。

 

 

そして最初は読み流そうと思っていた部分なのですが、意外にも面白かったのが、お手本にしたい人と「呼吸を合わせる」というところです。

 

呼吸を合わせることによって、不思議なことに「相手の考えていることがテレパシーのようにわかる」のだそうです。

 

今まで他人と呼吸を合わせるなどとは考えたこともなかったのですが、読んでみて非常に納得をしました。

 

 

自分が成功するためには、すでに成功している人に質問をして、その内容を自分に取り入れる。

そうすることで、成果を飛躍的に上げることができるとのことです。

質問の仕方など細やかに書かれていました。

 

 

 

すごく読みやすい本なのなけれど、はっとする部分が多々あり、今後生きていくうえで活かせそうな内容でした。

 

 

『リベラルアーツの学び方』瀬木比呂志 読書感想 レビュー

 

読書をするようになってからちょくちょく目につくようになった、『リベラルアーツ』という言葉。

テレビの討論などでもよく聞く言葉でしたが、それがなんなのかということが私にはわかりませんでした。

 

そこでAmazonで検索してみたところこちらの本を発見。

 リベラルアーツの内容を詳しく知るために読んでみました。

 

 

まず、リベラルアーツの起源はギリシア・ローマ時代にまで遡るそうで、当時は

「自由人(奴隷を所有することが許されている人、つまり奴隷ではない人)が学ぶ必要のある自由七課」

を意味したという。

 

自由七課

・文法学

・修辞学

・論理学

・算術

幾何学

天文学

・音楽

 

まず『奴隷』という言葉が出てきて私は驚きました。

ギリシア・ローマ時代から「知識の差」というものが奴隷なのか自由人なのかをわけるものとして当時から考えられていたとは。

 

現代においても奴隷のように働かなければいけないという状況は、知識の差というものが関わってきていることなのだなとこの本を読んで身に染みて思いました。

 

 

リベラルアーツは大学でいうところの「教養課程」に属する科目なのだそうですが、日本の大学では「人の精神を自由にする幅広い基礎的学問・教養」という意味では十分に学ぶことができず、独学が必要だとのことです。

 

 

日本の大学の問題点(自由な精神とは程遠い学部や権威主義など)について詳しく書かれていますが、日本全体に言えることでとても納得でした。

 

 

現在の日本はバブル経済崩壊後の停滞の時代に入ってから長い間経っていますが、その根本的な原因は構造的・経済的なものだとこの本で書かれています。

 

 

最近私が読む本では、もう大体同じことが書かれているなと思いますが、やはり明治時代以降に始まった「古い枠組み」から抜け出すことができず、なかなかその枠組みを作り替えることもできないという部分が問題としてよく出てきます。

 

 

今のままでは官僚の劣化がそのまま国家や社会の劣化を招き、そして人々が自分で考え、決断する力も育たない。

 

 

本の中ではこういった意見は本当によく目にするのですが、なぜこんなにも悪い状況がずっと変わらずに続いていくのか疑問に思います。

そんなに枠組みを変えることは難しいことなのだろうかと考えてしまうところです。

これは本当に一人一人の意識の問題なのだろうなと思います。

 

 

 

 

それにしても著者は裁判官を経験した人物であるので、その枠組みの重要な位置にいたような人間がこのような疑問を持つということは不思議に思えます。

 

本を読んでいくと、それは音楽のロックを聴いていた影響があるそうで、そのロックという芸術の感性があったからこそ、日本のヒエラルキー的な支配に対する違和感が非常に大きくなっていったのだと書かれてあり、非常に納得をしました。

 

 

この本の中で、音楽もリベラルアーツの一つとして組み込まれ、クラシック、ジャズ、ロックとそれぞれの楽しみ方などが書かれてあるのですが、私もロックをたまに聴くせいか、ロックについて書かれてある部分がとても学ぶ部分が多かったです。

 

 

音楽に続いて漫画が出てきて、「大衆芸術」として学ぶものがあると、色々な漫画を例に紹介されています。

 

私も漫画は好きですが、リベラルアーツの本の中で漫画が出てくるとは思ってなかったのですごく意外でした。

 

 

書物、音楽、映画、DVDは処分せずにコレクションしているといい、その数は何百枚、何千枚にもなるとのこと。

物をコレクションして置いておけるほど色々と余裕のない私にとってはとてもうらやましくも思いました。

 

つい最近断捨離をしてすっきりとしましたが、本や音楽、映画などは好きなので幼い頃からの色々なものを取って置けたらそれはそれですごくいいだろうなと思いました。

 

 

書籍については生物学、脳神経科学、精神医学、社会、人文科学、思想、ノンフィクション、批評、伝記、評伝と、それぞれのジャンルからさまざまな本がたくさん紹介されていて、どれも興味をそそるものばかりでした。

 

 

その紹介の中で私は一冊だけ読んだことがある本がありましたが、読むと本当に世界を見る目が変わってしまうかのような本です。

(断捨離で手放さずに手元に置いてある本の一つです)

 

 

その他、芸術、映画、写真、文学など本当に様々な知識の詰め合わせといった感じで読み終わったあとは満腹感があります。

 

最初、著者のことなどを何も調べずに読んだのですが、勝手に30代40代くらいなのかなと想像して読んでいましたが、読み終わって調べてみると1954年生まれなのだということがわかり少し意外に感じました。

それだけいきいきとしているということなのでしょうか。

 

 

 

この本を読んで、いろいろなことを好奇心を持って知ることの大切さ、芸術の楽しみ方などがわかり、今まで以上に深くものごとを見る目を養おうという気になりました。

 

 

『日本再興戦略』落合陽一 読んでみた感想 レビュー

 

 

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 Amazon unlimitedにて発見したので読んでみました。

テレビなどでもちらほらと出演していて、知名度の高い人物です。

 

サラッと読もうと思えばサラッと読めてしまうし、じっくり読もうと思えばじっくりも読める。

 

最新のテクノロジーについて、そして横文字と独特の言葉の組み合わせが多く、いろいろと調べながら読んだので、読み終わるのに時間がかかりました。

 

 

まず「欧米という概念について見直す」ということについて。

今の日本は自虐的な批評に飽きて、自信を喪失している

これが「日本はすごい」と自画自賛するコンテンツばかりになっている要因だとのこと。

 

そして日本が自信を取り戻すには

・過去において日本は根本的に何がすごかったのか

・何がすごくなかったのか

というとについて常識を更新しながら考えることが必要になってくるという。

 

 

私は歴史にあまり詳しくなかったのですが、今の日本の成り立ちがさらさらと書かれていたので調べながら読んでいたのですが、今まで本当に自分の生まれた国のことを何も知らずに生きてきたんだなということを思いました。

 

我々は一体何を継承してきて何を継承していないのか

これを正確に把握した上で今後勃興するテクノロジーとの親合性を考えながら日本再興を考えていくことが重要とあります。

 

 

1945年以降の日本は、官僚がトップダウンで政策をつくった世界だったので、一個人は自分の考えを明確に持たなくてもいいように道筋が立っていた。

しかし、現在は「個人の時代」を迎え、「意識改革」というものが必要となってくる。

 

 

この本によると、とにかく今の日本の意識は相当にネガティブなのだそうだ。

日本に住んで、バブル崩壊後に生まれてその中でずっと生きてきた自分にとっては、今の意識がネガティブなのかすらわからない状態だったので、もう少し歴史を知り、客観的に日本というものを見る目を持たなければいけないのだなと思いました。

 

 

 

今の社会システムの在り方であれば、生産性が低いのは当たり前で、教育も「人に言われたことをやるのに特化していて、新しいことを始めるのに特化していない」ことが現在ネックになっているということです。

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパ由来のもので日本に合わないとされているものの一つが、ワークライフバランスという考え方です。

仕事とプライベートを区切る現代の働き方はもともとの日本人の働き方ではなかった。

仕事の中に生き、それがストレスなく一致しているというのがもともとの日本人の生き方であったと書いてあり、むしろその時代の方が先進的だったのでは?と私は感じてしまった。今のこの時間で管理されている世界はあまり好きじゃないです。

なので、妙に納得してしまった。

 

 

拝金主義についてもとても思うところがありました。

どのようにして日本に拝金主義が浸透して、どうやったら日本が拝金主義から抜け出すことができるのかについて書かれていて、自分も自分の家族もその周りも拝金主義の中にいたのだなとすごく感じました。

これにはマスメディアの影響が大きいとのこと。

 

 

そしてこういった考え方を変えるのに重要なのはやはり教育ということになってきます。

子供への教育も当然大事ですが、大人の教育も必要となってくる。

子供の場合はまだ学ぶ場所と、学ばなければいけないという意識がありますが、大人は学校を卒業してから勉強するという行為自体が縁遠くなっていく人がほとんどなのではないかと思います。

この本では「大人に対して教育効果が大きいマスメディアを10年間かけて変えるしかない」と書かれていて、本当にその通りだと思いました。

テレビの情報を鵜呑みにしている人も多いので、テレビが教育の要素を含んだものになれば、それこそ意識改革というものに近づいてくるのではないかと思います。

 

 

 

 

これからの日本再興戦略に必要なものとして、

AI、AR、VR、5G、ブロックチェーンが出てきます。

これらのものが今後の世界を大きく変えていく。

そしてこれらの本質を理解していないと、日本再興戦略を描くことはできないとあります。

 

 

本質はなんなのか、本を読み進めていくと「最適化を目指せる」という言葉が出てきます。

 

 

 

今までの社会というものは、「健常者と障碍者」や「男と女」「ワークとライフ」といった二項対立で物事を見ていた。

これからはその考え方から脱することが重要になってくる。

物事をグラデーションで見ずに0か1かで見ていたのが現代までで、これからはその対立が起こるような考え方がなくなっていくということです。

 

 

つまりそれは、全員に同じ教育をして同じような人間を育てるのをこれからの時代はやめなければいけないということになってきます。

 

 

テクノロジーによってこれから世の中が変わっていくということですが、問題になってくるのはテクノロジー恐怖症ではないでしょうか。

 

私自身は「人と機械が融合していく」と聞いて、まったく違和感もなく、むしろ早くそういった世界になればいいなと思っているタイプなのですが、周りはテクノロジーとかロボットというものに嫌悪感を抱いている人が少なくないです。

 

 

 

テクノフォビア(テクノロジー恐怖症)とはこの本によると

当人たちはIT機器に囲まれてテクノロジーの恩恵を受けつつそれらを批判するというちぐはぐな状態が生まれている

とあります。

 

こういった人たちに対して「例示と対話で説得できるのではないかと思っている」と書かれています。

 

〝例えば「ロボットアームに自分のおむつを替えてもらうのと人間に替えてもらうのとどちらがいいですか」と聞くとロボットアームとなるはず〟

 

この文を読んでなるほどなと思った私は、身近にいるテクノロジーに嫌悪感を抱いている人に話の流れで同じことを聞いてみたらやはり納得していました。

 

 

このようにわかりやすい例示を出すことで、新しいテクノロジーを受け入れやすくなるのだそうです。

 

そして日本は西欧諸国など他の国に比べて機械との親和性が高いとのことです。

アニメなどで昔からなじみがあるので、やはり脅威として捉えるよりも、ドラえもんのように困ったら助けてくれるといった意味合いで捉えている人の方が多いのではないでしょうか。私はそう思いました。

 

 

 

ということでここら辺でレビューを終わりたいと思います。

本当にさまざまな角度から、日本再興についての道筋が書かれていてどの部分を書こうか迷いましたが、一部を抜粋維してレビューしてみました。

 

今がまさに時代の変わり目なのだなとつくづく感じました。

 

 

 

読書『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』感想

 

 

 

今回はこちらの本を読んでみました。

 

・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする

・最短ルートで問題を解決する

・お金や時間をかけずに目的を達成してしまう

 

このような考え方をラテラルシンキングといい、

〝どんな前提条件にも支配されない自由な思考方法〟ということで、発想力が大事になってくると言われているこれからの時代にますます必要になってくるのではないかと思います。

 

 

「ずるい」という言葉を聞くと、不当な手段を使ったりなどと考えてしまう人もいるかもしれませんが、そうではなく「その手があったか」という、少しの発想の転換で楽にゴールしてしまおうといった考え方が様々な例をあげて紹介されています。

 

 

 

学校での教育は基本的にロジカルシンキングで、答えをひとつだけ選ぶことに慣らされている。

 

しかし、ラテラルシンキングの方は、「~であるべき」「~となるのは当然」といった考え方から離れ自由に発想する。

 

 

学校教育以外にも、報道番組でもわかりやすさを重視されるため、本来さまざまな意見や解釈があって当然の社会問題も「AかBか」という構図で捉えようとする傾向があり、答えを一つに絞ろうとするマインドが働いているという。

 

「毎日こうした刷り込みがなされているので、私たちは〝答えは複数存在しない〟という考え方に慣らされてしまっている」

 

 

 

ニュース番組もそのまま見て感じるのではなく、「本当にそうなのかな?」と疑ってみること、俯瞰してみることが大事なのだなと思いました。

 

人間関係を壊してしまうような疑い方は論外、しかし、物事を無批判に受け入れてしまうことの怖さにも自覚的であるべき

 

 

 

 

ロジカルとラテラルは対になる考え方ではなく、相互補完だという。

まずはラテラルシンキングで発想し、そのあとにロジカルシンキングで検討する。

どちらがいいのかという話ではなく、どちらも必要なときにうまく使いこなすことが大事になってくるということですね。

 

 

 

合コンの集金係、トム・ソーヤの冒険NASA、哲学者タレス松下電器エジソンジョージ・ルーカス監督、マイクロソフトその他、様々な事例をとって、どのようにラテラルシンキングで発想するのかということが書かれていて面白かったです。

 

 

 

内容も読みやすく、身近なことが例として挙げられているのでとても読みやすいです。

 

読書感想『未来予見~「未来が見える人」は何をやっているのか?21世紀版知的未来学』

 

 

未来学というものに興味を持ち始め、kindleで探した結果こちらの本が気になったので読んでみました。

 対話形式になっているので読みやすいです。

 

 

この本を一通り読んで、一番頭に残ったのが「時間は未来から流れてきている」という部分です。

 

 

他の本などでも時間は過去から現在、未来に向かって流れているのではなく、未来から流れてきているんだといった事を度々目にし、そういった文が現れるたびに理解できず、気になりずっと頭に残っていた。

 

 

今回こちらの本でまた時間が未来から流れてきているといった内容が書かれてあり、じっくり読んでみたけどやはり最初はどうしても感覚がわからなかった。

 

 

 

しかし、今回はわからないまま流さずに、しっかり考えて理解してみようと思った結果、なんと未来から時間が流れているということがやっと腑に落ちた。

 

 

読んだ後、私の時間は過去から未来へではなく、未来から流れてくるようになった。

 

 

 時間というものは「普遍概念」として世界中で等しく流れているとされているが、案外そこから疑ってみた方がいいとのことが序盤で書かれてあります。

 

 

そして実際には時間間隔というのもは人それぞれで、人によって流れている時間は異なるとのことです。

 

 

私はすんなりと「そうかもしれない」と受け入れることができました。

人によってもそうですし、自分の中でも時間が遅く進んでいるときと早く進んでいるときがあると感じたことがあるからです。

 

 

この本の目的は未来というものを考えるきっかけになってほしいとのことで、未来を先取りできる人たちはなにをしているのか?ということが書かれています。

 

 

 

 

「未来を見る人」がやっていること

「未来を見るための技術」 

 いま、世界で起こっていること

これから世界はこうなっていく

 

 

といったことについて語られている。

重要なのは過去を知ることと、未来を取りに行くこと。

 

 

「未来から今を動かす」

「未来が今を作っている」

という言葉が出てきたのですが、私はこの言葉に衝撃を受けました。

やはり今まで過去ありきで現在ができあがり、それが未来へつながっていくと考えていたので、「未来から今を動かす」という逆の発想があったことが驚きでした。

 

 

つまり、自分で未来を定めて、そこに向かって今を変えていくということになります。

今までの考え方が完全にくつがえされてしまったが、確かにそうだなと納得しました。

 

そう考えることで、これから何を考えるのか、何を選択するのか、どう行動するのかということをもっと大事に考えるようになりそうです。

 

 

 

【未来学とはなんなのか】ということについては、シンプルに言うと「基本的には望ましくない未来を回避するための準備作業」だとのこと。

 

リスク回避の側面が強いということです。

 

 

キラキラしてふわふわしているだけではだめだということですね。

 

常に最悪の事態を想定して「想定外」という言い訳ができないようにしておく。

割とふわふわ生きてきた自分にとっては刺さる言葉でした。

 

リスクに備えることって大事なんですね。

 

 

「人間の世界は想像できることは必ず起こる世界」と書かれていますが、今現在コロナが問題になっているので、特に実感するところです。

 

パンデミックが起こるだろうと予想をしている人はちらほらといたようですが、実際に起こってみて初めて本当に起こるんだと実感します。

 

 

 

日本はサイバーテロに対するネットのセキュリティが甘く、しょっちゅう攻撃を受けている・・・。確かにコロナが問題になっているここ最近では特に聞き覚えがありますね。

大企業はじめ、国家レベルでこの分野は立ち遅れているのだそうです。

こわいですね。

個人的にも普段から予防策を講じておくのが大事なのだとわかりました。

 

そういった危機に対して未来学というものは存在している。

 

 

その危機のなかでも特に私は

「人類最大の危機を呼ぶ病原菌の発生」

「日本を襲う大地震と火山噴火」

「拡散する核兵器と現実化する核戦争」

あたりが身近に感じる部分でした。

 

 

とくに何も対策をしてこなかった自分としてはこれからまずは知識を集めていくことからしていかなければと思います。

 

 

日本以外ではアメリカ、ロシア、北朝鮮、中国についても書かれています。

 

 北朝鮮なんかは特に何を考えているのかわからないのですが、その根底にある心理を知ることができて新しい見かたをすることができるようになりました。

 

 

意外だったのが、160もの国が北朝鮮と国交を結んでいるということ。

日本のテレビの情報だけを見ていればなかなかこういったことはわからない。

なぜ国交を結ぶのかというと、「レアメタル」という地下資源が北朝鮮には眠っているからだとのこと。

 

 

そして表向きでは北朝鮮を揶揄していても、裏では抜け穴があるとのことです。

そういった情報は一般的には知る由もないので、やはり自分から積極的に情報を探しにいくのが大事なのだと思いました。

 

 

 北朝鮮の他にも様々な国の動向や心理をすることができてまた一つ世界を見る目が変わりました。

 

 

これから先の時代は特に未来学というものが必要になってくるのではないでしょうか。

 

 

読書感想『エボラVS人類 終わりなき戦い~なぜ二十一世紀には感染症が大流行するのか~』

 

 

2020年、新型コロナが猛威を振るい世界中で問題となりました。

現在日本では落ち着いてきましたが、これをきっかけに感染症とはいったい何なのかということに興味が出てきたので、kindleunlimitedで探して読んでみたのがこちら。

 

 

専門用語などもほとんどなく、感染症の知識が乏しい自分でもすごく読みやすく感じました。

そして内容もほどよく濃く、すらすらと読める感じの内容でした。

 

 

エボラ出血熱のことについてかかれてあるのですが、こんな恐ろしい感染症が世の中にあったことを知らなくて、読んでから世界を見る目が少し変わってしまった。

 

 

エボラ出血熱」という名前自体は何度も聞いたことがあったのですが、その内容を全然わかっていなくて、今回こちらの本を読んで初めてその症状や状況などを知ることができました。

 

 

この本を読む少し前にAmazonプライムビデオで映画を観たのですが、きっとエボラ出血熱を参考に話がつくられたんだろうなと思いました。

この本と直接的な関係はありませんが、日本で起こった場合の医療崩壊などが想像しやすくなると思うので個人的にこちらもおすすめです。

感染列島

感染列島

  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: Prime Video
 

 

 

西アフリカ各地で流行したエボラ出血熱がどのように発生したのか、何が起こっていたのか・・・この本を読んでこんなことが起こっていたことを知らない自分にも恐怖を感じてしまった。

 

 

 

「現地の医師のほとんどがエボラ出血で亡くなり医療体制は完全に瓦解」

国境なき医師団が開設した治療センターは常に満床、センターの前には長蛇の列ができ、患者はその場で重症化してなくなっていった」

「政府の埋葬チームが賃金問題でストライキを起こし、通りにエボラ感染者の遺体が置き去りにされる事態となっていた」

 

こんな悲惨な事態が起こっていたとは。

 

 

事態が収拾したことは、やはりアメリカをはじめとするさまざまな国々の支援があったからこそなんだと思い知らされた。

 

 

エボラの患者は重症で容易に出歩くことができなくなるそうで、インフルエンザとは違って感染拡大がしにくい。

それでも、エボラについて知れば知るほど楽観視もできないんだなということを痛感。

 

 

やはり飛行機など、世界中の人や物があちこちに行き来できる現代は、それだけ感染が世界に広がる可能性をひめているのだということがわかりました。

 

 

 

 

 

今現在風土病(その土地特有の病気)とされているものも、温暖化などによる気候の変化などにより、場所を変えて発生するという事態にもなってくる可能性があるということです。

この本ではその脅威についても詳しく書かれている。

 

 

キーワードは都市の人口過密で、大都会は感染症が流行しやすい環境だということです。さらに「高速大量輸送」によって感染症は世界各地隅々にまで運ばれてしまう。

これが現代の脅威だということです。

 

2014年のエボラ出血熱の流行が現地の人々や国境なき医師団、そして国際社会の支援や協力のもとに収束しても、いつかまた再び、エボラのアウトブレイクが発生し、それが思いもよらぬ拡大を起こすようなリスクが残されていることは、私たちの置かれた環境が改善されない限り変わらない。

 

いや、エボラウィルス以外のほかの感染症の流行、パンデミックの可能性もあるだろう。

 

21世紀を生きる我々はそのような視点に立って、様々な感染症に向き合っていかなければならないのだ。

 

と、21世紀はウィルスと向き合っていかなければならない時代だということがわかります。

 

新型コロナは収束しそうですが、それが終わってもまた違うものがすぐに出てきてしまう可能性があるということを私は十分に理解しました。

 

 

この一冊を読んで、かなり大きく知見を広げることができました。

自分の国を守るだけではなくて、国際支援がいかに重要なのかもわかった。

 

 

ラストには、『エボラが日本に上陸したら』というシミュレーションがエピソード1からエピソード4まで、起こりいうる想定から最悪な状況までを詳細に書かれています。

 

 

とりあえず現在の日本の状況では本当に最悪なことが起こらない限りは拡大することの方が難しいということがわかったことと、自分は思った以上に国に守られているんだなということも感じられて本当に良かったです。

 

 

対策についてもしっかりと書かれているので、今後不安に陥らないためにも読んでおくべき一冊だと思いました。