無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

“幸せ脳のつくり方”読んでみました 感想

苫米地式幸せ脳のつくり方という本を読んでみました。

“努力しても幸せになれなかったあなたへ”という文から始まります。

 

現在、不幸だと思っている人でも、一瞬で幸せになれる脳をつくるということで、

「幸せとはなんなのか」から始まり

「脳が幸せだと感じるメカニズム」

「資本主義から自由になる方法」

「お金から自由になる方法」

「物欲から自由になる方法」

「テレビから自由になる方法」

「仕事から自由になる方法」

「幸せ脳をつくるトレーニング」

などについて書かれています。

 

苫米地式 「幸せ脳」のつくり方

苫米地式 「幸せ脳」のつくり方

 

 

 

私がこの本を読んでみたいと思ったのは「資本主義から自由になる方法」という部分が気になったからです。

私自身そう思いますが、資本主義から自由になれば確実に幸せな人は増えると思います。

目次には「資本主義に従わなくても生きていけることを知る」と書かれています。

常識では資本主義に従わなければ生きていけないと完全に思い込んでいましたが、でもどこかおかしいと思っていた矢先、ここまではっきり明言していることに興味をもちました。

もしかしたらそう思い込んでいる、思い込まされているだけなのかもしれないと・・・。

 

本を読み終わって考えると、いかにテレビに影響を受けたのかが浮き彫りになりました。テレビの中の番組やCMで「幸せ」とされていることをそのまま「それが自分の幸せなんだ」と長年思ってきましたが、実はそれは虚構であったことを最近では特に実感しています。

 

苫米地氏の本で初めて読んだのが「テレビは見てはいけない」でした。

テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

 

 テレビ好きな人にとっては一見耳障りが悪く、人によっては陰謀論めいているように感じてしまう内容かもしれませんが、私はこの本を読んでから、徐々にテレビを見る時間を減らしていきました。

 

テレビっ子という言葉がふさわしいほど、子供のころから暇があればテレビ、暇がなくてもテレビという生活を送っており、今考えるとテレビに依存していたなと思うほどですが、現在ではもうほとんどテレビをつけるということがなくなりました。

 

テレビを見なくなったことにより、これらの本に書かれている通り、欲を掻き立てる情報が入ってこなくなったので、以前に比べて物欲と支出が格段と減り、心もざわつくことが少なくなった。

今まで問題だらけの生活を送っていたのが、起こらなくなり、問題が起こったとしても冷静に対処することができるようになった。

 

たまにテレビをつけてみる時もあるのですが、以前の自分はこんなものをずっと見ていたのか・・・と最近ではガッカリすることも多いです。

 

 

「幸せ脳のつくり方」では

テレビの情報に流される人は、奴隷といってもいいでしょう

 

とはっきり言ってしまっています。

確かに以前の私は奴隷だったなと思います。

テレビの情報を咀嚼するならまだしも、鵜呑みにしていました。

 

 

その他、この本の中でそうだよなと思ったのが「スケジュール帳をもたない」という部分です。予定がぎっしり入っていることで、それに縛られている。

私はやはり以前は手帳を持っていて、そこに予定を詰めていくということをしていたのですが、現在はやめています。

「予定を入れなきゃいけない」という強迫観念がどこかにあったのかもしれません。

スケジュールを詰めようとすることをやめて今はのびのびとやりたい時にやりたい事をやっています。

 

 

幸せになりたいと思う上で理解しなければいけないのは「すべては幻想だ」ということを知ることだと思います。

 

苫米地氏の本ではこのことについてよく書かれていると思います。

この本の中では「すべてのことを気として見るようにする」と書かれていますが、別の本では色即是空という言葉で表現していたり、量子論的な言い方をしている時もありますが、結局はどれも同じことを言っているのだと思います。

 

人によってどの言葉が響くのかは違うと思いますが、私はすべてのものはすべて同じもの(素粒子)からできていて、何にでも変化するものなんだということがわかった時から世の中の理解できなかった物事を理解しやすくなったような気がします。

 

 

あとはやはり目に入るもの、認識を変えることが大事だと思いました。

テレビもそうですが、本当に自分にとって重要な物を目に入るようにし、嫌だなと感じるものやどうでもいいものなどはちゃんと片付ける。

(断捨離もしました)

スコトーマという言葉もよく出てきますが、世の中には自分が見えていないもの(認識できていないもの)が山ほどあるんだということを知るだけで、積極的に良い情報を探すようになりました。

人は自分の見たいように世界を認識している。

そしてそれを変えることも可能である。

 

 

最後に、一番気になっていた「資本主義から自由になる方法」について。

あっさり「資本主義には従わなくてもいい」とのことです。

「永遠に株価を上げていかないと成立しない世界」「地球が枯渇するまで掘り続けるのが資本主義」ということで、そういう世界では幸せにはなれないとかかれていてなるほどなと思いました。

確かに個人レベルでみても、欲が尽きなく「もっと」という状態になってしまえば幸せを感じたとしてもまた物足りなさが襲ってくる。

 

「足りない」と思うことが不幸せにつながるんだということを考えると、資本主義もいつか遠くないうちに影響が薄れていくんじゃないかなと感じました。

 

「お金持ちになっても幸せにはなれない」という言葉は本当にあちこちでよく聞く言葉ですが、私は長らくこの言葉の意味が理解できませんでした。

貧乏人の僻みか、お金持ちの戯言だとずっと思っていました。

なぜならお金持ちになったことがないからです。

 

しかし私は最近ようやくこの言葉の意味を理解できるようになってきた。

お金持ちでも不幸な人はいるし、貧乏でも幸せな人はいる。

でも貧乏な人の大半が不幸せであろうという考えは変わりませんが、幸せとお金、この二つは関係あるようで関係ないのだと理解することができ始めています。

「お金を稼ぐ」ことよりも支出を抑えて「実生活を充実させる」ことにシフトチェンジしたことが、私の考え方を変えたのだと思います。

 

 

ということで、個人的な感想を書いてみました。

内容は幅広く、今回書いたこと以外のことも沢山書かれているので、不幸を感じている人には一読をすすめます。

 

 

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【ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?】を読んでみた感想

 

ゲノム解析について気になりはじめたので、読みやすそうなこちらの本を読んでみました。

 つい最近「バイオパンク」を読んだからか、女性が書いたものだからなのか、本自体読み慣れてきたのか、とても読みやすかったです。

 

著者は東京大学でゲノムの研究をし、その後事業として「ジーンクエスト」という会社を立ち上げ、ゲノム解析サービスを提供している女性です。

 

研究者というと堅苦しくて身なりの手入れも疎かになりがちなイメージがありましたが、そういったイメージはもうかなり古いもののようですね。

 

 

まず序盤で睡眠リズムが人によって違うということが研究でわかり、9万人のうち朝方が4万人、夜型が5万人とほぼ半分ずつになったということが書かれています。

夜型人間が意外に多くて驚きました。

今まで私の中では夜型自体あまりいいイメージがなかったのですが(不健康な感じ)、遺伝子でそう決まっていたとなると話は違ってきます。

 

私は幼いころから朝が苦手で夜になると頭が冴えてくる人間なのですが、そんな生活をずっと続けてはいるものの「ちゃんと朝早くに起きるようにしなきゃな」と自分を戒めながら長年生きてきました。

 

しかしこの文章を読んで、よくよく考えたら世の中の人全員が同じような時間帯に起きて同じような時間帯に寝なきゃいけないというのはおかしな話だということに気づきます。仮説として以下のことが書かれてあります。

集団生活で睡眠時間が重ならないような多様性を作ることで生き延びてきたのではないか

 

 

私はまだ遺伝子検査をしたことはないのですが、もし調べてみたら夜型に入るのかもしれない。

 どうしても朝がダメで夜の方が調子のいい自分に引け目を感じながら生きてきましたが、もうその必要がなくなりそうです。

更に自分のことを不眠もちだと思っていたのですが、単純に自分に合う時間帯での睡眠を取れていなかっただけなのかもしれないですし・・・。

無理に朝起きてやる気が出てこないが夜になると冴える。

しかし早く寝なきゃ体に悪いと早めに布団に入るも寝れない・・・というサイクルを繰り返していました。

 

最近では「何時に起きても何時に寝ても罪悪感をもたないようにしよう」と思ってから昔に比べてかなり調子は良くなりました。

 

 

 

 

生命科学の成り立ちから、現在どういったことまで研究されているのかということまで書かれていてそちら方面のことはほぼ無知な自分にとってはとても勉強になりました。

そして、いろいろと解明していくためには、多くの人の遺伝子情報が必要だということがわかりました。

 

近年では国内外で遺伝子検査をする人がどんどん増えているそうですが、法則性を明らかにするためにはより多くの人の情報が必要になってくる。

読んでいてなるほどなと思ったと同時に、自分の遺伝情報は最大の個人情報であるので、セキュリティにも詳しくもなければ会ったこともない人の手元に自分の情報を差し出すということはちょっと怖くなりました。

 

私の祖先がどこを辿って今現在いる場所にたどり着いたのかということや病気の傾向など非常に気になるので、遺伝子検査は気になってはいたのですが、躊躇してしまうところです。

 

バイオパンクにも書かれていましたが、自分自身の全ゲノム情報を知る時代は近づいているということで、時代が進めば企業に頼まずとも自分で自分のゲノムを知ることができる時が近づいているのかもしれません。

 

 

がん、腸内フローラ、遺伝病などさまざまなことについて書かれていますが、その中でもなるほどなと思ったのが

生命データを解明することで大きな恩恵を受ける分野の一つは精神疾患ではないかと考える

という部分です。

今まで長らく考えていた精神病や発達障害などの診断についての疑問がここで晴れるとは思っていませんでした。

 

うつ病を始め、精神疾患の多くの診断は、医師が質問することぐらいしか手がない。

ほかの病気では血液検査や画像診断をして客観的に診断していることを考えると、かなり主観的だと思います。

 最近何かと発達障害精神疾患などついて目にすることが多くなりましたが、何かモヤッと感じるのは、その確証となるものが医師の問診以外では無かったらなのだとわかりました。

精神科医ががそうだと診断すればそうなってしまう事にかなりの違和感を感じていました。

 

精神医学について批判的になってしまいそうなところですが、その文章のあとに「現状では仕方のないこと」と付け加えているところがトゲトゲしてなくていいなと思いました。

 

お酒を飲めるかどうかが遺伝子検査でどうやってわかるのかといったことも書かれていて勉強になりました。

私は「お酒が苦手でも無理に飲む、飲ませる」ということがまかり通っていた世界で生きていたことがあります。

しかし遺伝子検査で飲める体質なのか飲めない体質なのかが予めわかっていれば、悲劇は起きないし、これからはより美味しくお酒が飲めるようになるではないかと思います。

 

ちなみに私は若いころに飲めないお酒を飲みまくって、連日二日酔いで体に鞭打っていましたが、お酒をやめてから数年後・・

病院で注射をしてもらう時にアルコール消毒をしてもらったところ、肌が赤くなったので「アルコールアレルギーがあるかもしれませんね」ということを看護師から伝えられたことがあります。

 

元から飲めない体質なのだとわかっていれば、色々な間違いは起こらなかったのかもしれない。

 

 

まだまだ内容は濃いですが、私が気になった部分を抜粋しました。

奥深く興味深い分野なので、これからも情報収集していこうと思います。

 

 

 

『バイオパンクーDIY科学者たちのDNAハック!』感想

前から気になっていた本がAmazonプライムのお試し体験期間で無料だったため読んでみました。

この本を読んで見える世界が変わりました。

世の中には本当に色々な人がいるなと。

 

2003年にヒトゲノム・プロジェクトが完成していたことすら知らなかった私ですが、この本を読みながら理解していきました。

もう人類は自分のDNAを読み解いて、様々な現象や疑問を解き明かそうとしているところまできている・・・。

 

DIY科学者たちのDNAハックとは、自分の遺伝子情報を自分で検査して色々自分でやっちゃおうと、簡単に言えばそんな感じのことで、本の内容はそんな自宅のキッチンやガレージでハックしている実在する人物たちの物語です。

 

2012年に発行されたものなので、8年も前のものになりますが、私にとってはどれも目新しい内容ばかりでした。

 

この本の中に出てくる人たちは、政府機関や製薬会社など産学官の既得権者だけではなく、ごく一般の人でも自由に手軽にDNAをハックできるようになるべきだと主張しています。

そうすることで迅速に世の中の色々な病気や困りごとなどが解決されていくんだと考えている人が多々いるんだということが窺えました。

 

著作権や所有権や特許などというものがありますが、そういったものが進歩、発展を妨げているんだと思う派と、そういったものがあるからこそ逆に意欲をかき立てるんだという意見が対立しています。

 

イノベーションはガレージで生まれている』という言葉が強烈で、非専門家という立場の人が自分のペースで自分の気になる部分を自分のスペースで行っていることに衝撃を受けました。

 

コンピュータのプログラミングとDNAコードは驚くほど似ているらしく、コンピュータへの命令がプログラミングでできるのなら、生命体への指示もプログラミングできるのではということで、生命を自在にデザインできる時はもうすぐそこにせまっているのかもしれません。

 

この話を聞いて私自身はわくわくしてきたのですが、当然「こわい」と思う人もいて、それこそ倫理的な問題に関わってくるので「可能」になったとしても、実現するかどうかはまた別の話になってくるのかと思います。

それでも病気や障害などがこれから解決されていくのかと思うと本当に劇的な進歩を遂げたのだと感じられます。

 

 この本の中ではやはり個人で遺伝子を操作している=危険人物というということで途中でFBIに目をつけられてしまう場面もあるのですが、最終的には和解して敵対することなくやっていくことになります。

 

「オープン性はイノベーションを育てるが閉鎖的な階層主義は硬直化を招き、進歩よりも政治的かけひきが横行する社会をつくる」といったような信念を持っている人が多々いて

組織に属するのが苦手な私にとっては妙に親近感の湧く本だったと思います。

 

ただ彼らが現在自主的に活動できているのは既成組織あってのものなので、真っ向から否定できるものでもないですが、様々な立場の人が様々な方法で情報やツールにアクセスし自分でハックしたりできることはこれから重要になっていくんじゃないかなと私は感じました。

 

不老不死や老化現象、それから癌についてももいずれは解決されるもののように書かれてあり、夢だったことがこれから現実になっていくのかもしれないと考えると想像力を掻き立てられます。

 

 

そして遺伝子工学や生物、病気や健康などについてももっと深く知りたいと思うようになりました。

 

 

バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!

バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!

 

 

 

『透明人間になる方法 スーパーテクノロジーに挑む』感想 

白石拓著の『透明人間になる方法』という本を読んでみました。

タイトルのまま「透明人間になる方法」がずらずらと書かれているわけではなく、テクノロジーがどこまで進んでいてどんなことができるのか、できるようになるのかといったことが書かれています。

 

透明マントから始まり、エアロトレイン、サイコキネシス、脳リーディング、宇宙太陽光発電所、リモコン昆虫、自律走行車、惑星間インターネット、長寿の薬、人工聴覚・人工視覚、カプセル内視鏡、宇宙帆船、魚型ロボット、量子暗号など。

 

この本が発売されたのが2012年なので、もう8年ほど経っていますが、テクノロジーに疎い私にとっては知らない事だらけで、どの章も新鮮でした。

 

 

この本を読みながら、どれくらい実現されているのかが気になり、逐一動画検索などをしてみましたが、本当に自分が知らないところで色々と開発されているんだ実感。

 

透明マントの章ではハリーポッターに出てくる透明マントの話が出てきますが、当時『魔法』だと思っていたものが今現在ではテクノロジーの力によってどれも現実のものになりつつあるものだということを感じました。

透明マントについては「光操作技術」と「メタマテリアル」がキーワードで、世界中の科学者たちがこぞって研究に没頭しているのだそう。

 

YouTubeで検索してみたら、透明マントを使ってる人が結構いましたが、まだまだ「透明になって存在を消す」のには遠い感じかなと思います。

実際にマントで体を覆うと、姿が消えていたので、遠くはない未来にはハリーポッター並みに存在感を消すことのできるマントができているのかもしれません。

 

 

サイコキネシス(あるいはテレキネシス)とは、意思の力だけで物体を動かしたり、変形させたりする能力や現象のこと。

いわゆる超能力の一種で「念力」「念動力」などと訳される。

 

 SFの世界ではよくある話ですが、現実世界でもサイコキネシスが実現化するとのこと。それがBMI(ブレインマシンインターフェース)です。

脳からの指令をそのまま機械に伝えて動かす。

これは最近テレビや本などでも見聞きすることが多いので、読みやすい部分ではありました。

体の不自由な人が、脳で指令を出すだけで機械が反応してくれる。

頭の中でイメージをして念じるというということですが、それには訓練が必要とのこと。集中力が必要で疲労を伴うようですが、もし念じるだけでものを動かしたりできるとしたらどんな世界になるんだろうと想像すると面白いです。

 

 

最近は何かと環境問題が話題ですが、この本では太陽光発電についても書かれていて、なんとそれが宇宙に太陽光発電所をつくり、地上に送電するとのこと。

普段見聞きしている情報から飛躍しすぎていて理解するのが難しかった。

いずれにせよ、今では色々と条件のある(変換効率、季節、天候など)この太陽光発電の開発が進めば、今ある電力の問題が解決されそうです。

 

 

 最後の章では『人工冬眠』について語られていますが、何気に一番興味深かったかもしれません。リスやクマなど、冬になると冬眠を始めて体力消耗するのを抑え、えさのない冬をやりすごす。

 

この冬眠を人間にも導入できないかといったことが以前から研究されているのだそうです。人工冬眠できるようになると、老化が抑えられる。

タイムスリップや惑星間旅行を考えている者にとってはとても画期的な話なのです。

片道数年かかるその旅には膨大な酸素や食料や水が必要になりますが、冬眠して過ごすことができればかなり節約できるということです。

 

人間が冬眠できるのかどうかの一つの例として、2006年に山で遭難してから23日後に助かったという男性の話が出てきたのですが、食べ物や飲み物もなく、気温が低い中でどう考えても死んでいておかしくない状況で助かったという話を説明するには「冬眠をしていた」というのが説明がつくらしい。その後後遺症もなく退院したのだそう。

 

冬眠をする動物に、冬眠たんぱく質というものがあることがわかったのだそうですが、生命というものは驚く程不可思議な能力をもっているものだなと感じたと同時に、人間の考えていることでは到底及ばないようなことはまだまだ存在するんだなとも思いました。

 

人工冬眠繋がりで、『人体冷蔵保存』の話も出てきましたが、検索してみるとどうやらアメリカでは死亡した体を冷凍保存して未来で復活させるというビジネスがすでに存在していることがわかりました。一度死んだのに未来で生き返るのかどうかは謎ですが、可能性はゼロではないのかもしれない。

 

 

テクノロジーには疎かったのですが、この本を読んで世界のテクノロジーはどういった方向に向かっているのかを俯瞰できるようになったと思います。

まだこの本に書いてあることはほんの一部分だと思うので、これからもテクノロジーについて情報収集していきます。

 

 

 

 

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 感想

お金2.0を読んでみました。

 

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

 

 

普段から経済に関してそんなに情報収集していない私にとっては濃い内容で、読み終わるのに五日ほどかかりました。

 

お金のことをよく考えずにこれまでの人生を過ごしてきてしまったのですが、この本を読んで、お金の過去から未来がどうなっていくのかというところまで理解できたような気がします。

 

kindleで読んだので、本の分厚さがわからないのですが、相当の分厚さがあるんじゃないか?と思ってしまうほど内容が幅広かったです。

 

 

この本の中では主に『価値経済』評価経済という現在もうすでに始まっている新しい経済について語られています。

格差がどんどん広がっていく中で、新しいフィールドの経済圏が幅広くできていき、人は自分が生きやすい経済の中で生きて行くことができるよになるとのこと。

 

 

資本主義に疑問を持っていたのですが、資本主義になぜ違和感を感じるのか?ということまで詳しく書かれていて納得出来ました。

資本主義というものは人間が自然の流れで発生したものであり、完全なものでもないということ。

 

お金に苦労し続けている人にとって資本主義というもの憎きものになりがちですが、まずは理解する必要がある。

 

 

こういったお金系の本を読んでいて思う事は、やっぱり成功している人、お金をたくさん持っている人というのは、お金と向き合うようになる時期が早いですね。

 

この本の著者は小学校時代にはお金を持っている家と持っていない家で不平等を感じ、そして「お金」「資本主義」とはなんなのか?ということを考えていくようになったとのことです。

 

私も世の中の不平等は感じてはいたものの30歳手前になるまではお金がなんなのかなどとは考えもせず、企業の宣伝などはそのまま鵜呑みにし無駄に消費、ストレス発散を繰り返してきました。

 

お金は汚い物という考えもどこで植え付けられたのか私の中にあり、そんな考え方がお金を大事に扱わない事につながっていたのかもしれません。

今考えると、信じられないくらいに無駄にお金を使っていました。

 

 

この本の中で税金のことは出てきませんでしたが、ビットコインなどの仮想通貨、トークンエコノミー、ポイントなどで国が発行している通貨を介さなくてもよくなるということですが、税金とかどうなるんだろう、大変そうだなと思いました。

 

現時点で、支払い方法なども色々とありすぎて、選択肢があるのはいいですがややこしいなと思っています。

 

 

今の経済の仕組みからして、暴利をむさぼっている人を止めたところで、下々の民にお金がまわってくるわけではないということがわかりました。

 

今に不満を感じている人は、資本主義に抗うのではなく、お金に依存しなくても生きていけるようになることと、別の経済圏で生きて行くことを考えなければいけないのかもしれません。

 

 

テクノロジーベーシックインカムについても書かれていて、今までの概念がこれから徐々に書き変わっていくことを想像すると、世界はいい方向に進んでいるんだなと確信できるほどで、読み終わったあとには世の中の見え方も変わりました。

 

ミレニアル世代(日本でよく言われるゆとり世代のこと)は馴染むのが早いが、既存の資本主義の中にどっぷり浸かってきた人には理解が難しいのではないかと書かれています。

世代間のギャップが面倒くさいところです。

 

私もミレニアル世代なので、この本の内容は違和感なくのみ込めたのですが、唯一理解出来なかったことは、自分の時間をお金に換算して売ったり買ったりをするというところです。

 

世の中には時間をすごく大切にしている人がいるので、そういったサービスを使いたいという人がいてもおかしくはないとは思うのですが、世の中全体がそうなってしまったらいよいよ終わりだなという気もしました。

結局は資本経済の延長でしかないサービスのように感じられました。

 

 

結果的にこの本の内容をまとめると、

「思いきり楽しめることをやらないと逆に損をする世の中になっていく」

ということで、今までのように誰かの言うことを聞き、会社に依存しやりたいことを我慢していることが善だった時代から、自分と対話し、幻想を現実に変えていける者が勝ち残っていく時代へのパラダイムシフトが起きている最中だということです。

 

 

できるなら資本主義経済から降りたいと思っていたので、その資本主義について理解できたことと、資本主義以外の経済での生き方を知る入り口になって良かったです。

 

今後もお金のことについてはまだまだ色んな角度から調べていきたいと思います。

 

 

 

読書感想『超筋トレが最強のソリューションである』久保孝史

プライムリーディングに気になるタイトルの本があったので読んでみました。

 

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

 

 

私は女子でありますが、このゴツイ表紙の本を読もうと思った理由は、要約を読んでみた時に共感できることがあったことと、純粋に面白そうだったからです。

 

実際に読んでみると第一章から【死にたくなったら筋肉を殺そう】と、インパクトのある題が。よく読んでみると筋トレをすると「死にてえ」から「殺すぞ」に変わっているとのこと。これは吹き出しそうになりました。

 

しかし作者はふざけて言っているのはでなく、あくまでも本気で言っているのです。

私も鍛えているわけではないのですが、人生の節目節目で猛烈に筋トレをしたくなる時というのがあります。それは決まって何かが動き出す時です。

 

不思議と激しい筋トレを続けた後というのは物事が好転していたりすることがあります。

なので、この本を読んでみたいと思ったのは少し思い当たる節があったからで、【筋肉が人生を変える科学的な理由】とはどんなことが書かれているかが気になったからなのです。

 

 

読んでいるとちょっと大げさなぐらいに筋肉を持ち上げているなとは思うのですが、と笑えるところがあり、なんとなく筋トレやってみようかなという気にはなってきます。

 

ところどころで筋トレによって人生の困難を乗り越えた方々のストーリーが漫画として描かれているので、活字が苦手な人でもとても読みやすくなっているなと思いました。

 

 

女性が読んでもためになるのかという問題は、男女変わらず気になったのならば読んで面白いと思います。

ただ個人的に感じたのは、著者が「女はプリケツ」という言葉を度々出してきていましたが、そこが少し不快感を感じました(笑)きっと相当プリケツが好きなのでしょう!

 

 

とは言っても、漫画の登場人物では女性も何人か出てきて、ケツ筋ばかり鍛えているわけではないので読んでいてためになると思います。

特に鬱っぽい人や活力がない人には読んでみて損はない本だと思います。

 

 

読書感想『大どんでん返し創作法:面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論』

いつかは物語を書いてみたいと思っていた時期もありましたが、ブログを始めてみて、まともな文章すら書けないという事に気がつき早3年・・・。

小説を書くなど無謀な事だと自覚してすっかり物語を書くということは諦めていました。

 

最近面白い本はないかとkindleのストアを見ていたら気になる本をみつけたので読んでみることにしました。

どうやって物語を面白く仕上げるかといった内容の本です。

 

さぞかし難しい本なのだろうと思っていたのですが、『ぴこ蔵』『ブンコ』というキャラクターのやりとりで文章が成り立っていてとても読みやすいです。

 

 

主に【大どんでん返しをいかにして作るか】というところに重点が置かれていて、どんでん返しのつくり方を丁寧に細かく教えてくれています。

 

読んでみて、やっぱり何の考えも無しに書き始めるよりも、構成を考えてから取り組むという事が大事なのだとわかりました。

これはブログにも言えることなのですが、私の場合は未だに思ったままに書いてしまっています。

 

この本には色んなパターンのどんでん返しが書かれているので、実際に自分で物語を書いてみるのは難しかったとしても、これから小説を読む時、ドラマや映画を観る時に、違う視点からも見られるようになると思います。

 

 

人生はうまくいかないからこそ面白いという言葉は聞いたことがあると思いますが、まさに物語を面白くするのが、主人公に待ち受ける困難と障害です。

 

今まで深く考えずに書いてあるまま、見るままに本の内容や映画の内容を受け取っていましたが、それも全部作者が意図的に考えたものだとわかると、なんだか世の中の見え方が違ってくるようにも思えてきます。

 

現実にある困難は自らが作り出しているモノなんじゃないかとすら思えてきます。

物語づくりの奥深さが知れて良かったです。

そして、このどんでん返しのパターンや型を越えた物語りを作り出している人は本当に凄いなとも思いました。

 

自分には物語を書くのは無理だという気持ちは変わりませんでしたが、これから本を読む時や映画を観る時に今までとは違った楽しみ方ができそうです。

 

 

大どんでん返し創作法: 面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)

大どんでん返し創作法: 面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)