無知から始める読書習慣

読んだ本の感想と日々の変化記録

小説『スーツケースの半分は』  近藤史恵

 

 

スーツケースの半分は

スーツケースの半分は

 

 本屋さんに寄ったときに表紙とタイトルに惹かれ買った本。

中身をちらっと見た時に、海外に憧れはあるものの、一度も行った事が無い、行く度胸がない私とかぶる部分がありまして、即購入いたしました。

 

章ごとに主人公が変わるのですが、第一話は、私と同じく海外に行ってみたいけどパスポートさえ持っていない真美。英語は出来ないし、海外の事もわからない。

満員電車で大きなスーツケースを持った女性が席でいねむりしているのを見て迷惑と嫉妬を感じるあたりリアルだなと感じました。

 

結婚して旦那がいるのですが、海外に行きたいと言っても、老後でいいだろと言われる始末。

 

 

そんな真美がある日フリーマーケットで、鮮やかなブルーのスーツケースを発見し、そこからストーリーは展開していきます。

 

 

スーツケースは真美から友人へ次々と渡っていき、最終的には戻るべきところに戻るのですが、内容はくどくなく、現実でもあるあるなリアル感があってとても読みやすかった。

 

 

何回でも読みたい本です。