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読んだ本の感想と日々の変化

『星の王子さま』 レビュー

 

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

 

星の王子さまを読みました。

 

「大人は誰でも元は子供だった(そのことを覚えている人は少ないのだけれど)」

 

冒頭の1文です。

 

 

 

この本は王子さまが主人公なのではなく、砂漠で王子様と友達になる一人のパイロットの男性が主人公です。

 

 

その男性は子供の頃、想像力豊に絵を描いたのだけれど、

6歳の時に偉大な画家になる道を諦めたそうだ。

 

大人達は彼に「地理、歴史、算数、文法をしっかり勉強しなさい」と言った。

 

大人を相手にするときは、子供は寛容でなければならないんだ。

という文。

 

これは小さい頃に感じていたことをなんとなくうまい具合に表現してくれているとおもいます。

親戚の子供たちなんか見ていても、たまに大人を相手にするのは大変だなぁというようなことも感じられます(笑)

 

 

そんな彼が大人になるとパイロットになりますが、

仕事中に墜落してしまい、砂漠で危機を感じているところで王子様と出会うのです。

 

 

ストーリーはとてもあっさりしていて、王子様がなんとも言えない愛らしさを持っています。

王子さまは地球ではない違う星から旅して来ました。

地球は7番目に訪ねてきた星。

 

 

自分の星に1輪の花を置いて旅に出ました。

トゲが4つばかりついた花が気難しい性格なんだけど、優しい王子様とのやりとりがまた可愛いんですよね。

 

でも、その気難しくて少し生意気な花を置いて王子さまは色んな星を訪れました。

 

 

一つ目の星は権威の王様がいる星。

 

2つ目がうぬぼれ男が住んでいる星。

 

3番目が酒飲みが住んでいる星。

王子様が「なぜ飲むの?」と聞くと酒飲みは「忘れるためさ」と答えました。

 

4つ目はビジネスマンがいる星。

数字や時間ばかりを気にしていて、「私は重要人物だからな」が口癖。

こういう人、いるなーって笑ってしまいました(笑)

 

5つ目の星は街灯があり、点灯夫のいる星。

王子さまは今までの星の中で一番好きな星なのだそう。

なぜならこの人だけが自分以外のものの世話をしているから。

しかし「周りにはバカにされるかもしれない」と思った。

 

そして6つ目の星は地理学者がいる星。

この星で王子さまは小難しい花の事を思い出し、初めて旅立ってきたことを後悔した。

なぜなら地理学者に「花は儚い」と教えてもらったから。

世界から身を守るためにたったの4本か持っていない!と花の事を思った王子様。

 

 

地理学者にお勧めの星を聞いて「なかなか評判のいい星」と教えてもらった王子さまは7番目の星に地球を選びました。

他の星から「なかなか評判のいい星」と評価されているのには少し驚きました。

 

 

その地球で王子さまは

自分の星に置いてきた花と同じ種類の花が咲き乱れる庭園を発見してしまい、

悲しい気持ちになり草の中に倒れて泣きました。

 

宇宙にたった一本しかない種類だと思っていたから。

でも特別な花ではなく、普通の花だったのです。

 

 

そんななか、王子さまはキツネに出会い教えてもらいます。

「きみが花の為に費やした時間の分だけ花は君にとって大事なんだ」と。

 

 

王子さまは5000本の花に向かって言います。

「君たちはきれいさ。でもからっぽだよ」と。

 

 

 

小説最後の方で主人公は言います。

「この王子様が僕の心をこんなに揺さぶるのは彼が一本の花に忠実だからだ。バラの姿がまるでランプの炎のように彼を照らしている」

 

 

 

 

とても愛らしい小説だなと思いました。

なんといっても王子様と花とのやりとりがとても可愛らしい。

気難しい花がそれをまた助長してくれています。

 

 

 

途中で友達になったキツネに

王子さまは秘密を一つもらった。

「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」