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読んだ本の感想と日々の変化

小説『TUGUMI』吉本ばなな  レビュー感想


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夜中にひっそりと小説読んでいました。

知人から頂いたものなんですが、自分では選ばないだろう本を読むと、

全く違った価値観を得られたりするので悪くないです。

 

吉本ばななさんの小説です。

名前は聞いたことあるような・・・って感じです。

一瞬吉本のお笑い芸人?なんて思ったりして。

 

生と死、夏と青春、恋と友情、海と郷愁、心を揺さぶる風の匂い。

がつまっている小説でした。

 

 

人物像は今回はあんまり浮かんでこなくて、逆にまるで自分がその場にいるように

風景や感情を感じられました。

 

 

たぶんこれは登場人物の身なりなどにそこまで深く触れていないからだと思います。

逆に街並みや自然の風景、夏の始まりや終わりに感じる独特の気配などはすごく感じる事ができました。

 

 

 

主人公のお友達が病気なんだけど、これが強情でなかなかの気性の荒さの女の子なんだけど、憎めない。

そんな女の子を取り囲んだ夏の青春ですね。

 

 

最後の結末は私は「おっ?生きてるんだ、良かったな」って思ったんですけど、あとがきによると、死を意味する事だったのだそう。

 

 

にしても、病気の女の子が出てくる小説な割には涙も流れなかったし心が痛むこともなく、川が流れるかのように自然と死を扱っていたので、そのさっぱりした感じが私は好きでした。

 

 

時代背景は古いはずなんですけど、読んでいてまったくそれを感じず、

気付いたのは登場人物たちがケータイを持っていないことで「あ、けっこう昔の話なんだな」って気づいたくらいです。

 

 

まだケータイ電話が普及してない時代の青春、新鮮です。

自分の青春時代と時折リンクしながら読みました。

 

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)