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読んだ本の感想と日々の変化

父が子を誘拐。小説『キッドナップ・ツアー』 角田光代

 

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

 

 小説です。

前回「好きじゃない」と言った角田さんのエコノミパレスですが、まさかまた角田さんの小説を読むとは思いませんでした。

 

6969.hateblo.jp

 

 

 

 今回の『キッドナップツアー』は、簡単に言うと〝父が自分の子供を誘拐する〟お話。

ちょっと変わっていますね。

エコノミカル・パレスに比べて非常に読みやすかったです。

この方の小説は、特別な盛り上がりもないし、特別なオチもありません。

ただ心理描写が鋭いなといった感じです。

 

ろくでなしの親父と、ちょっと素直になれない小学生の女の子の話なんだけど、

なかなか面白い話で難しい言葉も出てこないので、読みやすいと思います。

 

 

夜の海や、幽霊の出るお寺、キャンプ場での寝泊りなどワクワクする場面も。

十五年以上前の物語なので、自分が丁度この女の子と同じような歳だったと思うと、

妙に女の子の心理がわかったり。

読みやすいし、ページ数も少なめなので軽く読むのにいいです。